講演会・公開講座

「教皇史」を学ぶ ―G・バラクロウ『中世教皇史[改訂増補版]』藤崎衛訳(八坂書房)の刊行を記念して―

日時2021年11月18日19:00-20:30
場所オンライン(Zoomウェビナー)
概要【ご挨拶】
上智大学中世思想研究所は、2021年度Sophia Open Research Weeksの一環といたしまして、オンライン(Zoomウェビナー使用)の講演会を開催いたします。今回は、当研究所客員研究員・藤崎衛先生が本年2月に上記の御訳を刊行されたことを記念し、藤崎先生よりご講演をいただきます。
 昨今の研究動向、教皇庁の歴史――とりわけその中世的形態の確立――を調べる歴史研究の意義、キリスト教史全体の中での「教皇史」研究の持つ意味、さらには、そもそも教皇庁とは何であるかを、国家制度や近代的な宗教・国家関係との違い、また欧州の国際政治のなかでの立ち位置からご説明いただくなど、お話は多岐にわたることでしょう。司会は当研究所正所員・荻野弘之先生が務めます。
 当講演会は、研究者諸氏に開かれていると同様、一般の方々、大学院生・学部学生の皆さま、高校生の方々に開かれております。どうぞすすんでご参加下さいませ(要・事前申込、無料)。
(上智大学中世思想研究所所長 佐藤直子)

【講演者ご紹介】
藤崎 衛(ふじさき まもる)
1975年生まれ。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。同研究科助教、茨城大学教育学部准教授、上智大学文学部准教授を経て、現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。特にローマ教皇庁の制度や文化を研究対象とする。
著書に『中世教皇庁の成立と展開』(八坂書房、地中海学会ヘレンド賞受賞)、『ヴァチカン物語』(共著、新潮社)など。訳書にM・ケルナーほか『女教皇ヨハンナー伝説の伝記』(共訳、三元社)、D・アブラフィア『地中海と人間ー原始・古代から現代まで』(共訳、藤原書店、近刊)がある。