【シンポジウム】コロニアリズムが奪う心身の健康
たとえ植民地支配が終わっても、いったん奪われた文化や故郷、破壊されたアイデンティティや家族関係などが簡単に回復されることはない。故郷喪失者として、安心、自明性、居場所なく生きることを余儀なくされ、構造的暴力にさらされる。過覚醒不眠、身体表現性障害、適応障害、アルコールや薬物等への依存、家族の機能不全、閉塞した怒りや過剰防衛から生じる暴力、高い刑務所収監率や(特に若年層の)自死率の高さなど、世代間伝達トラウマ(intergenerational trauma)によるものと思われる現象が後を絶たない。コロニアリズムとは「歴史的な過去のできごと」とみなされがちだが、世代を超えて今なお、被植民者たちの心身の健康は「静かに」深く奪われ続ける。過去形になることがないコロニアリズムの現実を再考し、そこから解放されて健康を回復するために、いかに社会構造や政治状況を変革していくのか、ともに考えていきたい。
[登壇者]
・鄭暎惠 (ちょん・よんへ):社会学者
・Michael Doyle (マイケル・ドイル):オーストラリア・シドニー大学准教授
・蟻塚亮二 (ありつか・りょうじ):精神科医、医療法人社団メンタルクリニックなごみ理事長
[討論者]
・石原真衣 (いしはら・まい):北海道大学准教授
[進行]
・権香淑 (くぉん・ひゃんすく):上智大学教員、グローバル・コンサーン研究所所員
[言語]
日本語・英語同時通訳あり(※対面およびWebinar配信)
[申込]
対面・Webinar共通申込先よりお申し込みをお願いいたします
[登壇者]
・鄭暎惠 (ちょん・よんへ):社会学者
・Michael Doyle (マイケル・ドイル):オーストラリア・シドニー大学准教授
・蟻塚亮二 (ありつか・りょうじ):精神科医、医療法人社団メンタルクリニックなごみ理事長
[討論者]
・石原真衣 (いしはら・まい):北海道大学准教授
[進行]
・権香淑 (くぉん・ひゃんすく):上智大学教員、グローバル・コンサーン研究所所員
[言語]
日本語・英語同時通訳あり(※対面およびWebinar配信)
[申込]
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