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    日時
    • 2022年5月22日(日)13:30開場14:00開演
  • 場所
    • 上智大学10号館講堂(〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7−1)
  • 参加費
    • 無料 (予約不要 / 資料代1000円)
  • 主催
    • 上智大学グローバル・コンサーン研究所、イスラーム地域研究所 
  • 協力
    • クルドを知る会 
  • お申込み
    • 事前申し込み不要
  • お問合わせ
    • i-glocon@sophia.ac.jp
「クルド音楽を知る——「声」が響き渡る、円形劇場(映画上映・コンサート・対談)」
 国を持たない民族としては世界最大といわれるクルド人たちの故郷は、多国間に分断されています。そのうちのひとつトルコでは、共和国建国以来クルド人の母語と文化が厳しく禁止され、クルド人の存在自体が否定され弾圧され続けてきました。そのような状況下において、母語であるクルド語とクルド文化を命がけで守り抜いてきたのがデングベジュという語り部たちでした。 

 日本にも2000人におよぶクルド人が暮らしており、埼玉県の川口蕨地域にはトルコ南東部出身のクルド人たちのコミュニティがあります。故郷に帰ることが容易ではない状況で家族と共に暮らし、多くのクルドの子どもたちも育っています。1990年代の初頭より来日した第1世代を親に持つ子どもたちは、日本の子どもたちと同様に学び、若者へと成長していっていますが、日本は子どもたちの故郷となり得るような環境を、彼・彼女たちに与えてはいません。在日クルド人たちのルーツが存在する故郷の地を知らない子どもたちは、日本人ではない自らのアイデンティティについて思うとき、自分は誰なのか、クルド人なのか、それともトルコ人なのか、考え込んでしまう事さえあります。日本ではクルド語での表現が禁止されるようなことはありませんが、クルド語を使用しない親たちの元で育つ子どもたちはすでに、クルド語を失っています。クルド語の継承は、日本でも難しくなっていると言えるでしょう。 



 故郷になかなか帰れないクルドの大人たちと、故郷を知らないクルドの子どもたちに、地図には書かれていない故郷からの声と伝統を届けたい。また同時に、ほとんど知られていないクルド人の文化について、日本人に知ってもらいたい。この二つの思いを実現させるために、「Voices from the “KURDs”」と題してクルド音楽コンサートと映画上映会をこの度、企画いたしました。大変貴重な機会となっておりますので、ぜひ本場のクルド語の声の響と音楽に触れていただきたいと願っております。 

 2021年に東京ドキュメンタリー映画祭短編部門においてグランプリと大阪観客賞を受賞した、クルドの語り部デングベジュをテーマにしたドキュメンタリー映画『地図になき、故郷からの声』(英題 Voices from the homeland)の中島夏樹監督と、クルド音楽の歌い手が、映画と歌、またトークを通して、クルド文化を紹介いたします。この企画に共感して主催団体となってくださった上智大学グローバル・コンサーン研究所、イスラーム地域研究所はじめ企画の実現と運営・準備に携わってくださった皆さまに、この場をお借りして心より御礼を申し上げます。 
  

クルドを知る会