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    日時
    • 2020年7月11日(土)14:00~16:00
  • 場所
    • Zoomウェビナー
  • 対象者
    • どなたでもご参加いただけます。
  • 参加費
    • なし
  • 主催
    • 上智大学グローバル・コンサーン研究所
  • お申込み
    • 終了しました
  • お問合わせ
    • グローバル・コンサーン研究所 i-glocon@sophia.ac.jp
緊急企画第3弾 公開鼎談 【Youtubeにて動画公開中】
「パンデミックと社会の分断〜コロナ禍から見えてくる新しいビジョン〜」
 新型コロナウィルスの感染拡大と防疫対策は、「国民国家」や「グローバル経済」のなかで弱い立場におかれる人々を直撃した。新自由主義的グローバル経済の拡張が、パンデミックを引き起こしやすい土壌を形成するとともに国家能力の深刻な弱体化をひき起こした結果、困窮する人々やエッセンシャル・ワーカーの感染リスクを高めたのである。さらには感染拡大の阻止と生活保障の舵取りを行なう際に、政府が「救う価値のある人」の境界線を一方的に定め、排外的なアイデンティティの政治的動員を図ることが、社会の分断をいっそう悪化させている。これらは日本の問題であり、グローバルな問題である。
 グローバル・コンサーン研究所では、パンデミックの最中にある私たちが「今」を考える緊急企画を続けてきたが、今回は社会の分断を注視する観点から問題を掘り下げ、コロナ禍から見えてくる新しいビジョンについて、上智大学の異なる専門分野の研究者による鼎談を企画する。
 宗教学者の島薗進は、人文学的なケアの視点から、災害や感染症に関する専門家の役割とその政治性について、鋭い論評を展開している。社会学者の稲葉奈々子は移民研究を通じて、日本社会において移民や難民がいかに排斥されてきたかをつぶさに観察し、警鐘を鳴らしてきた。政治学者の中野晃一は、日本政府の新型コロナウィルス対策の不手際の背景にある、市民から乖離するメディアと政権のありようを批判してきた。3つの視点を重ね合わせることで、問題の本質を掘り下げ、新しい社会ビジョンへと転換するために、私たちが何をすべきかを問うていく。

スピーカー
島薗進   宗教学者
稲葉奈々子 社会学者
中野晃一  政治学者


当日の鼎談の録画をYoutube上で公開しています。下記URLからご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=r2U6Cffv5FE