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    日時
    • 2019年11月12日(火) 午後6時から8時(開場午後5時半)
  • 場所
    • 上智大学四谷キャンパス 6号館3階 6-302教室 https://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya.html
  • 対象者
    • どなたでもご参加いただけます。
  • 参加費
    • 入場無料
  • 主催
    • 上智大学外国語学部イスパニア語学科
  • 共催
    • 上智大学グローバル・コンサーン研究所
  • 協力
    • 上智大学イベロアメリカ研究所・同志社大学ラテンアメリカ研究センター
  • お問合わせ
    • 上智大学外国語学部イスパニア語学科 (tel: 03-3238-3716)dhispnc@sophia.ac.jp ・上智大学グローバル・コンサーン研究所(IGC) (tel: 03-3238-3023)i-glocon@sophia.ac.jp
公開講演会のご案内
「コロンビア辺境にみる和平合意後の新展開―エクアドルとの国境地域トゥマコの現状から」

講演者 
Dora Vargas(ドラ・バルガス)氏
:la Red Defendamos la Paz (和平擁護ネットワーク)、人権擁護活動家

概要:
 南米に位置するコロンビアは、コーヒーやエメラルド、カーネーションの産地としても知られる資源豊かな国です。他方同国では政府と左翼ゲリラの対立による内戦が60年以上にわたって続いてきましたが、2016年に政府と最大勢力であるFARCとのあいだに和平合意が結ばれました。両者のはざまで暴力状況に置かれてきた人々にとっては大きな希望となったのです。しかし、長年紛争に苦しんできた辺境地域では、現在も元FARC民兵による再武装化をはじめ、さまざまの社会的不安を抱えています。
講演者のドラ・バルガスさんは、2002年から2017年までカトリック・トゥマコ司教区が設立した人権団体パストラル・ソシアルで、同地の人権問題に取り組んできました。紛争によって避難を余儀なくされた人々の生活再建や教育問題を担当したほか、2013年Casa Memoria(紛争ミュージアム)の設立にも中心的な役割を果たしました。2017年に行われた元FARC民兵の再武装解除への交渉にも携わり、社会復帰の支援を行っています。  
このたび、ナリーニョ県トゥマコ市から来日される機会に、いまコロンビアで何が起きているのかについて、コミュニティリーダーの殺害や若者が置かれている不安定な状況など、和平合意後に新たに展開している諸問題についてトゥマコの実例をもとに語っていただきます。
 当日は、スペイン語でのお話になりますが、トゥマコで調査研究を進めておられる同志社大学の柴田修子先生に解説と逐語訳をお願いしています。
現場の声を聴くことができる貴重な機会ですので、是非奮ってご参加ください。皆さまのご来場をお待ちしております。

【講師プロフィール】Dora Vargasさん
国立コロンビア大学卒業(2002)。2002年から2017年までトゥマコ司教区の人権組織パストラル・ソシアルに勤務し、避難民のためのさまざまなプロジェクトのコーディネーターを務めるなど人権問題に携わってきた。現在は「和平擁護ネットワーク」に参加し、社会プロジェクトの企画、モニタリング、評価に関するコンサルティングを行っている。専門は心理学。

【解説者プロフィール】柴田修子さん
東京外国語大学卒業(1991)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(1998)。現在同志社大学 グローバル地域文化学部(助教)。専門はラテンアメリカ地域文化研究、社会運動論。2017年よりコロンビアで和平合意後の社会状況について調査を行っている。