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    日時
    • 2010年12月16日(木)17:00~
  • 場所
    • 未定
IGC改組記念連続企画Ⅱ 路上から見る私たちの社会
第三弾:野宿者との関わりを振り返るグループトーク-私たちは何を感じたか、何をするべきか
私たちが暮らす社会には、失業や不安定雇用、福祉施策からの排除など、厳しい社会・経済構造を背景に、住まいを失い、駅や公園、河川敷などで野宿して生きる人々がたくさんいます。近年では、派遣切りやワーキングプアという言葉に象徴されるように、若者やこれまで中間層と思われてきた人々にも貧困や生活不安が蔓延し彼ら・彼女らもまた、次々と路上に追いやられています。
しかし、年越し派遣村や各地での反貧困運動などの取り組みが注目を集め、福祉や雇用などの社会的課題が広く議論されるようになった現在に至っても、野宿者についての誤解や偏見、無理解は依然として根強く、それゆえに引き起こされる心ない差別や人権侵害が、今日も野宿を余儀なくされている人々の生命や尊厳を脅かしています。
大学での講義と現場での実践を経て、自分自身で感じたこと、考えたことを参加者全員に語ってもらい、分かち合います。正しい結論を導き出すことは目的とせず、それぞれがこの企画を通じて得たことを丁寧に振り返ることを最優先にしていきたいと思いますが、その中から、私たちの社会の構造的な問題に気づいたり、今後何らかの行動につながっていったりということが生まれることを期待しています。希望者には、年末年始にかけて各地で取り組まれる活動を紹介し、現場での実践を通じ理解を深められるようサポートします。