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    日時
    • 2010年12月8日(水)17:00~19:00
  • 場所
    • 上智大学中央図書館9階 L-921室
  • 参加費
    • 無料、事前申し込み不要
<IGC改組記念連続企画Ⅲ>ジェンダーからみえる私たちの社会の生きづらさ
~ 女性が働くこと、社会を変えること~
第3弾:「コドモも育てたい!シゴトもしたい!」~これからの日本、わたしたちの生き方・働き方
今や女性が働くことは当たり前となり、様々な分野へ女性が進出していますが、他方で、働く女性にとっては未だに多くの壁がたちはだかっています。女性の半数以上は非正規雇用であるがため、低賃金・不安定就労を余儀なくされ、日本における女性の貧困は深刻な状況です。正規雇用を得られたとしても、男女賃金格差は大きく、昇任機会は限られセクハラ対策も遅れ、育児などの家族責任との調和が困難な状況に直面せざるをえません。
女性が生きがいを持って働き続けることに、多くの障壁が待ち受ける日本社会。これは女性たちだけの問題ではありません。女性へのしわ寄せは、男性の超長時間労働が成り立ってこそ、生じている現象です。つまり男性にとっては、会社人間になる以外の選択肢が用意されていないのが現状です。女性が働きやすい社会は、男性にとっても働きやすい社会です。ジェンダーの視点から日本の働き方を問い直すことで、私たちの社会の生きづらさの原因を探り、そして社会をよい方向に変えることを考えていきたいと思います。
大学で学ぶ学生にとって、女性差別なんて過去のものと映るかもしれません。あるいは、非正規労働問題なんて自分には関係ないと思うかもしれません。しかし、若者の良質な雇用機会が減っているということと、女性の働きにくさは繋がっている問題なのです。誰しもが直面する日本の働き方の問題について、理解と考察を深める機会としたいと思います。
【パネリスト】
▼政井マヤさん(フリーアナウンサー)
▼矢野貴久子さん(カフェグローブ・ドット・コム代表取締役社長)
▼藤井菜津子さん(JICA職員)
▼矢島洋子さん(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 主任研究員)
▼福武慎太郎(上智大学外国学部准教授)

【司会】
阿部るり(上智大学文学部新聞学科講師)、三浦まり(上智大学法学部教授)

【概要】
「子供を産んだら、女性は仕事をやめなければいけないの?」。
「第一子出産後も仕事を続ける女性は4人に1人」「男性の育児休暇取得率はわずかに1.7%」という現実を突きつけられたら、誰でもこんな疑問を持つのではないでしょうか。もちろん、答えは「NO!」。でも、家庭と仕事を両立するためには、女性に重い負担がかかってしまうというのが、残念ながら今のニッポン社会の現状です。 「ジェンダーと仕事」をテーマとした連続企画、第三弾の座談会では、実際に子育てをしながら働く女性・男性をお招きし、子育てをする人たちの視点から、「日本の働き方の問題」や「女性の生き方と仕事」などについて考えていきます。
上智OBをはじめとする各界で活躍する「働くお母さん」「働くお父さん」は仕事や育児に対してどのような思いをもちながら、がんばっているのでしょうか。また、こどもを育てながら、私たちが生きがいをもって働くには、社会をどのように変えていけばよいのでしょうか。未来の社会を担う学生の皆さんとともに考えていきます。