<IGC改組記念連続企画Ⅲ>ジェンダーからみえる私たちの社会の生きづらさ
~ 女性が働くこと、社会を変えること~
第1弾:韓国ドキュメンタリー映画「外泊」上映会&トーク 女性が働き続けることは、どうして未だに特別なの?― 外泊を見て、皆で考えよう!
~ 女性が働くこと、社会を変えること~
第1弾:韓国ドキュメンタリー映画「外泊」上映会&トーク 女性が働き続けることは、どうして未だに特別なの?― 外泊を見て、皆で考えよう!
今や女性が働くことは当たり前となり、様々な分野へ女性が進出していますが、他方で、働く女性にとっては未だに多くの壁がたちはだかっています。女性の半数以上は非正規雇用であるがため、低賃金・不安定就労を余儀なくされ、日本における女性の貧困は深刻な状況です。正規雇用を得られたとしても、男女賃金格差は大きく、昇任機会は限られセクハラ対策も遅れ、育児などの家族責任との調和が困難な状況に直面せざるをえません。
女性が生きがいを持って働き続けることに、多くの障壁が待ち受ける日本社会。これは女性たちだけの問題ではありません。女性へのしわ寄せは、男性の超長時間労働が成り立ってこそ、生じている現象です。つまり男性にとっては、会社人間になる以外の選択肢が用意されていないのが現状です。女性が働きやすい社会は、男性にとっても働きやすい社会です。ジェンダーの視点から日本の働き方を問い直すことで、私たちの社会の生きづらさの原因を探り、そして社会をよい方向に変えることを考えていきたいと思います。
大学で学ぶ学生にとって、女性差別なんて過去のものと映るかもしれません。あるいは、非正規労働問題なんて自分には関係ないと思うかもしれません。しかし、若者の良質な雇用機会が減っているということと、女性の働きにくさは繋がっている問題なのです。誰しもが直面する日本の働き方の問題について、理解と考察を深める機会としたいと思います。
【講師】
▼栗田隆子さん
1973年、東京生。2007年『フリーターズフリー』を創刊。フリーターズフリー2号編集責任担当。女性と貧困ネットワーク事務局、働く女性の全国センター(ACW2)運営委員。
▼金美珍さん
一橋大学大学院博士後期課程在籍。
【概要】
「外泊」(監督:キム・ミレ、2009年、73 分)は、2007年にソウルのスーパーマーケットで500人に上る非正規の女性たちが立ち上がった、510日間に及ぶ労働争議の全記録を集約したドキュメンタリー映画です。労働運動とは無縁だった女性たちが、理不尽な扱いに抗議の声を上げ、外泊をして座り込みを続け、解雇撤回・職場復帰を勝ち取ったパワーに驚かされます。しかし、母・妻としての家族役割からの解放を味わうと同時にその罪悪感に葛藤し、また争議の指導者たちは解雇され、より悪条件の仕事しか見つからないという帰結をもたらしたものでもありました。
上映会の前には、韓国の労働事情に関して、金美珍さん(一橋大学大学院生)に10分程度の解説をお願いし、上映後には、日本における女性の非正規雇用問題に詳しい栗田隆子さんを講師としてお招きし、非正規雇用問題への理解を深めたいと思います。
女性が生きがいを持って働き続けることに、多くの障壁が待ち受ける日本社会。これは女性たちだけの問題ではありません。女性へのしわ寄せは、男性の超長時間労働が成り立ってこそ、生じている現象です。つまり男性にとっては、会社人間になる以外の選択肢が用意されていないのが現状です。女性が働きやすい社会は、男性にとっても働きやすい社会です。ジェンダーの視点から日本の働き方を問い直すことで、私たちの社会の生きづらさの原因を探り、そして社会をよい方向に変えることを考えていきたいと思います。
大学で学ぶ学生にとって、女性差別なんて過去のものと映るかもしれません。あるいは、非正規労働問題なんて自分には関係ないと思うかもしれません。しかし、若者の良質な雇用機会が減っているということと、女性の働きにくさは繋がっている問題なのです。誰しもが直面する日本の働き方の問題について、理解と考察を深める機会としたいと思います。
【講師】
▼栗田隆子さん
1973年、東京生。2007年『フリーターズフリー』を創刊。フリーターズフリー2号編集責任担当。女性と貧困ネットワーク事務局、働く女性の全国センター(ACW2)運営委員。
▼金美珍さん
一橋大学大学院博士後期課程在籍。
【概要】
「外泊」(監督:キム・ミレ、2009年、73 分)は、2007年にソウルのスーパーマーケットで500人に上る非正規の女性たちが立ち上がった、510日間に及ぶ労働争議の全記録を集約したドキュメンタリー映画です。労働運動とは無縁だった女性たちが、理不尽な扱いに抗議の声を上げ、外泊をして座り込みを続け、解雇撤回・職場復帰を勝ち取ったパワーに驚かされます。しかし、母・妻としての家族役割からの解放を味わうと同時にその罪悪感に葛藤し、また争議の指導者たちは解雇され、より悪条件の仕事しか見つからないという帰結をもたらしたものでもありました。
上映会の前には、韓国の労働事情に関して、金美珍さん(一橋大学大学院生)に10分程度の解説をお願いし、上映後には、日本における女性の非正規雇用問題に詳しい栗田隆子さんを講師としてお招きし、非正規雇用問題への理解を深めたいと思います。