研究会・講演会など

【報告】若手研究者育成セミナー『小圃千浦/チウラ・オバタ: 「Lake Basin in the High Sierra (ca 1930)」におけるアメリカ近代美術と1920年代日本画の融合』

報告 今回の特別学術研究特別推進費企画では、若手研究者育成セミナーの第1回として、グローバル・スタディーズ研究科グローバル社会専攻博士前期課程2年生の桂麻子さんに、「小圃千浦/チウラ・オバタ: 「Lake Basin in the High Sierra (ca 1930)」におけるアメリカ近代美術と1920年代日本画の融合」というタイトルで発表していただきました。「ヨセミテ画家」として知られる小圃によって何度も描かれた“Lake Basin in the High Sierra”の作品が、時代により異なる作風で描かれていることや、カリフォルニア大学バークレー校で教えるまでになった作者の生涯などについて、数々の美しい作品の紹介とともにお話しいただきました。発表後の質疑応答では、東西アメリカの日系人の間の画家の交流についての質問や、作者が「アジア人」であるということから、当初額に入っていた作品が掛け軸として保存されそうになってしまったエピソードなど、美術史研究ならではの新鮮な視点からの議論が展開されました。(主催:上智大学学術特別推進費「太平洋世界のグローバル・ヒストリー:アジア、北米、島嶼地域を繋ぐ多方向性の移動とネットワークの形成」(代表:飯島真里子)、文責:白石香織(グローバル・スタディーズ研究科国際関係論専攻博士前期課程1年))
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講師 桂麻子(グローバル・スタディーズ研究科グローバル社会専攻博士前期課程2年生)
日時 2016年10月27日(木)17:00〜18:30
場所 上智大学中央図書館L-721A アメリカ・カナダ研究所