アメリカ広告文化
[概要]
広告は大衆とのコミュニケーションを目的としたpopular culture (大衆文化)だ。アメリカの広告は「伝えたい」というクリエイティブが明確でなくてはならない。移民の国アメリカの多様でわがままな大衆の心をとら、彼らの抱く"American dream"に訴えなくてはならないからだ。だからこそ、アメリカの広告はシンプルでわかりやすい。商品知識や情報源であるとともに、ユーモアとエンタテイメント性にも富んでいる。
本講義では、アメリカの諸雑誌に掲載された広告を対象に、広告に反映されているアメリカ人の生き方、考え方、社会事情や、日米文化の違いなどを講義とグループプレゼンテーションを通じて考察する。
異文化間コミュニケーションを効果的に行なうには、まず、相手との物の見方や感じ方の相違"perception gap"と、表現法の違い"expression gap"を理解しておく必要がある。広告を教材を通して、そのような異文化への認識を深めていくことができる。
[講義区分]
今年度は様々な分野や種類のアメリカの広告を用いての日米広告比較文化論の講義に加えて、学生が小グループにわかれ、以下のテーマの中からそれぞれ一つ選択し、日米の雑誌広告やテレビCMなどを集め、毎週プレゼンテーションを行う。
1.IT・メディア 2.ミルク 3.タバコ 4.下着 5.パソコン 6.ジーンズ 7.玩具・ゲーム 8.車 9.スポーツウェア
10.ダイヤモンド 11.アパレル 12.食品 13.筆記用具 14.化粧品 15.銃器 (公共広告) 16.酒
17.時計 18.金融機関 19.シリアル 20.衛生用品 21.文化のステレオタイプを用いた広告
[評価]
担当分野に関する日米比較広告のプレゼンテーションとレポート
期末試験
[テキスト]
井上久美, In Touch with American Ads--心に響くアメリカの広告, 成美堂
ラクトリン・井上久美, Ads Speak American Culture--広告から見たアメリカ文化, 成美堂
[その他]
他学部・他学科生の受講、及び聴講生の受講可