米国史概説・AMERICAN
HISTORY,
SURVEY
(2003年度シラバス)
担当:松尾 弌之(外国語学部・Office
Hours: Wednesdays 10am-12pm at 10-516
e-mail : k-matsuo@sophia.ac.jp)
曜日:火+金曜日 7・8時限 (15:15-16:50pm 前期)
コース概要:前半はネイティブアメリカンの世界から始まり、ヨーロッパからの入植者の渡来、共和国の形成から南北戦争に至るまでの通史。後半は工業の発展を経て、世界の大国としての影響力をもつアメリカの出現を経て、21世紀に入るまでの歴史。政治や経済も通史としてあつかうが、文化や社会面にも重点を置きます。
アサインメント・テスト等:
KEYWORDS LIST(I.D.問題) 毎クラス前に自分で3つの言葉について調査。調べる用語は、このシラバス(講義区分)に掲載。
BOOK REPORT アメリカに関係のある本を一冊自由に選んで読み、800字以上のレポートを作成します(英文可)。締め切りは6月の最終日。
TAKE-HOME EXAMINATION いわゆる期末テストはありませんが、学期末に与えられた大きなテーマについてレポート(約2000字以上・英文可)を作成します。
ATTENDANCE 出席を重視しますので要注意(欠席3分の1=8回以上の方は自動的に不可)。
基本のテキストなど:講義内容(授業ノート)とクラス討論、テキストの三つを総合して授業が成り立ちます。テキストはそのままなぞるのではなく、前もって関連部分を読んだことを前提に授業を展開。テキスト:クラスで配布の『アメリカ成立の過程』(松尾作成)
授業の目標 : アメリカの歴史について、ひとかどの知識と見識をもつようになること。毎回調べるキーワードは、「これくらい知らなければ社会にでても恥ずかしい」と思われる項目です。知識ばかりでなく、授業での討論、レポートの作成をとおして思考力も身につけたい。またこの授業は後期に展開する、専門的な「アメリカ現代史」の基礎になります。
米国史概説
授業区分
01)INTRODUCTION
授業全体の説明および資料配布
02)
Nine-Eleven, Globalization, American Pop-culture
授業開始にあたってのクラス討論:<今日的課題としての「アメリカ」>
03)
GEOGRAPHY, CLIMATE, PEOPLE
KEY
WORDS: なし
参考図書:松尾「不思議の国アメリカ」
04)
THE WORLD OF NATIVE AMERICANS
KEY
WORDS: INDIAN CORN,
HOPI INDIANS, ANIMISM
参考図書:藤永「アメリカインディアン悲史」pp.10ー256
05)
EUROPEAN IMAGINATION/AMBITION
KEY
WORDS: CHRISTOPHER COLUMBUS, AGE OF
DISCOVERY (1415-), CONQUISTADOR
参考図書:安武「新書アメリカ史」I pp.11ー48
06)
THE PURITANS
KEY
WORDS: MAYFLOWER COMPACT,
参考図書:大木「ピューリタン」pp.2ー191
07)
THE MERCHANTS
KEY
WORDS: TOBACCO,
参考図書:今津「アメリカ独立革命」pp.73ー103
08)
WAR FOR
KEY
WORDS: THOMAS PAINE,
参考図書:今津「アメリカ独立革命」pp.104ー220
09)
THE NEW NATION
KEY
WORDS: THOMAS JEFFERSON, ALEXANDER
HAMILTON, DANIEL WEBSTER
参考図書:安武「新書アメリカ史」I pp.49ー108
10)
IMPACT OF THE WEST
KEY
WORDS: ANDREW JACKSON, APPALACHIAN
MOUNTAINS,
参考図書:安武「新書アメリカ史」I pp.109ー144
11)
SECTIONAL CONFLICT
KEY
WORDS: ABOLITIONISTS, COTTON KINGDOM,
参考図書:安武「新書アメリカ史」I pp.146ー177
12)
THE CIVIL WAR
KEY
WORDS: UNCLE TOM'S CABIN,
参考図書:安武「新書アメリカ史」I pp.179ー203
13)
BLACK AMERICAN
KEY
WORDS: CIVIL RIGHTS, SHARE CROPPING,
BLACK POWER
参考図書:猿谷「アメリカ黒人解放史」全部
14)
INDUSTRIAL GROWTH
KEY
WORDS: TRANS-CONTINENTAL RAILROAD,
J.D.ROCKEFELLER, TRUSTS
参考図書:野村「新書アメリカ史」II pp.9ー28
15)
NEW IMMIGRANTS AND CITIES
KEY
WORDS: NEW IMMIGRANTS, BOSSISM, YMCA
参考図書:野村「新書アメリカ史」II pp.71ー98
16)
THOUGHTS OF THE GILDED AGE
KEY
WORDS: SOCIAL DARWINISM, MARK TWAIN,
PRAGMATISM
参考図書:野村「新書アメリカ史」II pp.99ー152
17)
COWBOYS AND FARMERS
KEY
WORDS:
参考図書:野村「新書アメリカ史」II pp.49ー70
18)
THE PROGRESSIVE ERA
KEY
WORDS: THEODORE ROOSEVELT, TRUST BUSTING,
NATIONAL PARKS
参考図書:野村「新書アメリカ史」II pp.153ー190
19)
WOODROW WILSON AND WWI
KEY
WORDS: NEW FREEDOM, TREATY OF
参考図書:野村「新書アメリカ史」II pp.166ー190
20)
THE JAZZ AGE
KEY
WORDS: GREAT GATSBY, MODEL T,
参考図書:野村「新書アメリカ史」II pp.191ー211
21)
NEW DEAL PERIOD
KEY
WORDS:
参考図書:上杉「新書アメリカ史」III pp.7ー70
22)
THE 50'S : Era of Anti-Communism
KEY
WORDS: JOE McCARTHY, SPUTNIK SHOCK,
MARYLYNN
参考図書:上杉「新書アメリカ史」III pp.71ー144
23)
THE 60'S : Kennedy and Counter-Culture
KEY
WORDS: NEW FRONTIER, GREAT SOCIETY, COUNTER-CULTURE
参考図書:上杉「新書アメリカ史」III pp.145ー180
24)
NEO-CONSERVATIVE
KEY
WORDS: REAGANOMICS, FUNDAMENTALISM,
DE-REGULATION
参考図書:佐々木「現代アメリカの保守主義」全部
25)
PRESENT-DAY AMERICA
KEY
WORDS: MULTICULTURISM, ETHNIC MINORITY,
GLOBAL STANDARD
参考図書:松尾「民族で読みとく「アメリカ」」全部
参考図書 *はシラバス中に掲載(読んでほしい)(updt03/4)
<入門的で読みやすいもの>
*安武秀岳 「大陸国家の夢」新書アメリカ史I 講談社現代新書
*野村達郎 「フロンティアと摩天楼」新書アメリカ史II 現代新書933
*上杉忍 「パックスアメリカーナの光と陰」新書アメリカ史III 現代新書938
*有賀貞他 「概説アメリカ史」有斐閣
<教科書的で退屈かつ高価だが全体像をつかめるもの>
中屋健一「新米国史」誠文堂新光社(5150円)
青木英夫「概説アメリカの社会と文化の歴史」源流社(2575円)
アラン・ネビンス「アメリカ史」原書房
有賀貞「アメリカ史概説」東大出版会
<個別のテーマを追ったものでおすすめ>
*大木英夫「ピューリタンー近代化の精神構造」中公新書160
*今津晃「アメリカ独立革命」至誠堂新書60
*藤永茂「アメリカインディアン悲史」朝日選書21
亀井俊介「摩天楼は荒野にそびえ」日本経済新聞社
斉藤真「アメリカ現代史」山川出版
R・ホーフスタッター「改革の時代」みすず書房
F・アレン「オンリー・イェスタデー」筑摩文庫
新川健三郎「ルーズベルト」清水書院
亀井俊介「マリリン・モンロー」岩波新書
松尾弌之「JFKー大統領の神話と現実」筑摩新書
ハルバースタム「ザベストアンドブライテスト」(絶版?)
土志田征一「レーガノミックス」中公新書
*松尾弌之「不思議の国アメリカ」講談社学術文庫
松尾弌之「共和党と民主党」講談社現代新書
*佐々木毅「現代アメリカの保守主義」東大出版界
*松尾弌之「民族で読みとく“アメリカ”」講談社メチエ選書