2 短期大学部

データで見る上智

短期大学部 教育

2-1-1 在籍学生数

上智大学短期大学部英語科の入学定員は250 人、収容定員は500人である。社会情勢の影響もあり、2012年度から2015年度にかけて、収容定員充足率が100%を下回る年度が続いた。このような状況を踏まえ、2016年度より入学者募集に際し、受験生が平常時の授業を見学することができる「授業見学会」を開催するなど、本学の学びの可視化に重点を置いた入試広報活動を進めたことにより入学者数が増加、2017年度以降は入学定員を充足し、2019年度は過去10年間において、最も多い入学者数となった。
(算出日:各年度 5月1日)

2-1-2 卒業者数

各年度の卒業者数は、入学者数や退学者数等に伴い推移している。

2-1-3 入試状況

2019年度入試は、志願者数が590名と過去11年間(2018~2018年度)において最多であり、入学者数282名を確保した。
東日本大震災等の影響もあり2012年度~2016年度は、志願者・受験者ともに減少傾向~横ばいで推移した。2013年度~2015年度までは、入学者数も入学定員を若干下回ったが、2016年度以降は再び定員を確保し、2017年度~2018年度は志願者数も再び増加に転じている。この要因のひとつとして、文部科学省による大学入学者定員管理の厳格化により、4年制大学で合格者数の絞り込みが行われたことの影響が挙げられる。もともと4年制大学志向の学生層が増加し、この学生層が高いモチベーションを保ち、学力を伸ばしながら、編入学実績を重ねることにもつながっている。入学試験制度としてはキャンパスのさらなる活性化のために、多様な学生を集める入試改革に継続的に取り組んでいる。

2-1-4 休学・退学者数

年度による増減があるものの、全体としては休学・退学者数は40名前後で推移している。 2013年度よりIR 活動を開始し、休学・退学に関する様々な課題の抽出を行い、カリキュラムや授業改善、サポートシステム等、休学・退学者の減少につなげる取り組みを強化している。また、入学後にミスマッチがないよう、オープンキャンパス等で本学での学びについて丁寧に説明している。なお、2018年度以降、休学による学費減額制度を活用し、休学をして海外で学ぶという、積極的な休学も増えている。

2-1-5 開講科目数

2005年度からセメスター制に移行し、それ以降科目数はほぼ変わっていないが、2014年度より「カリキュラムアセスメント」を導入し、科目構成や卒業要件等が当初のコンセプトや設計どおりに機能しているか、学生のニーズや社会の要請に応えているかを多角的に査定する仕組みを整えている。
なお、学生は本学開講科目のほか、2012年度より導入された上智大学の科目等履修制度を利用して上智大学開講科目一部を履修することが可能となり、また、2015年度からは上智大学、南山大学と共同で行われるペルースタディーツアーの履修が開始され、修得した単位が認定されるようになった。学生の履修科目の選択肢が大きく広がっている。

2-1-6 公開講座

2012年度までは開講講座数も多く、受講者数が増加傾向にあった。2013年度は受講者が一定数集まらず開講できない講座があったため、2014年度より従来の語学講座に加え、地域社会に向け多文化共生等の文化的内容を扱う講座を加えるなど、講座の見直しを図った。さらに2017年度からは、本学の特色を生かし、児童英語教育に関する講座を開講した。

短期大学部 教員

2-2-1 本務教員

※本務教員=専任教員、特別契約教授、特任教員、常勤嘱託教員

2-2-2 外国籍教員数

下表期間における外国籍教員比率の平均値は、本務教員25.5%、非常勤教員28.4%である。外国籍教員の一部は、語学科目のほか教養、専門科目等も担当しており、学生は語学以外にも英語による科目やゼミを履修することで、英語の実践力・応用力を伸ばすとともに、専門的知識を同時に身につけている。

参考:各エリアに含まれる国名
 【アジア】インド、フィリピン共和国、タイ王国、中華人民共和国、台湾
 【ヨーロッパ】英国
 【北米】アメリカ合衆国  【オセアニア】オーストラリア

2-2-3 外国籍および外国大学学位取得者

2008年度以降、外国籍教員数および外国の大学で学位を取得した日本人教員数ともに数値に変化はない。
全本務教員に占めるこれらの教員を合算した比率は50%を超えており、言語文化的多様性を持つ学生(全学生の10%)とともに、短期大学部の多文化共生キャンパスの中核を成している。 
(算出日:各年度 5月1日)

2-2-4 教員に占める女性の比率

短期大学部 グローバル

2-3-1 留学プログラム

2011年3月に発生した東日本大震災の影響で、2011年度以降参加者数が減少し、40名前後で推移している。2012年度に在外ネットワークが充実している業者に変更を行い、海外留学時のサポート体制を強化した。2014年度以降の海外短期語学講座は、教育プログラムが確立されて質の高い指導を受けられるグロースターシャー大学とボンド大学に派遣先を絞り、実施している。2015年度より上智大学との共同企画で、ミクロネシア連邦異文化体験ツアーやペルースタディーツアーなど海外スタディーツアーとして新たな派遣が開始された。

短期大学部 学生生活

2-4-1 奨学金

修学奨励奨学金については、2013年度以降、奨学金選考方法の見直しを行い、家計困窮度をより厳密化することで、支援が必要な学生へ給付を行っている。
2016年度は新入生奨学金の出願者が増加し採用者も増えている。2017年度は修学奨励奨学金の採用者が増加した。しかし、2018年度以降日本学生支援機構給付奨学生が増加したため、修学奨励奨学金の出願者も減少し採用者も減少した。
2019年度には新しくソフィアキャンパスサポート父子母子家庭支援奨学金が創設され、支援制度を拡充した。

2-4-2 課外活動団体加入者数

新入生数は増加しているが、課外活動団体数の減少に伴い参加者数も減少している。以前は毎年新規団体が多数創設されていたが、後継者が見つからないためか長く存続できず団体数の減少につながっているうえ、長く活動していた団体も後継者がおらず廃部になるケースが見られた。2017年度からは参加学生自体も減少しているが、学外の団体に所属したり、ボランティア活動を中心に活動する学生もいるようである。

2-4-3 サービスラーニング

サービスラーニングはボランティア活動などの社会奉仕活動(サービス)を通して社会参加を行い、そこで得られる学びと授業を通して得られる学びを効果的に結びつける試みである。参加する学生は各活動に関連する授業を履修し、その知識を生かして活動を行っている。カレッジフレンドとコミュニティフレンドの各活動は2019年度の正課科目の実習としても組み込まれている。
活動者数は例年全学生の約3割が参加している。2019年度春学期のカレッジフレンド参加者の減少は、当該分野を専門とする担当教員のサバティカル休暇取得によるものと考えられる。同期のコミュニティフレンドの活動者も減少しているが、これは支援対象となる学習者の減少に伴うものである。

● イングリッシュフレンド:秦野市内の公立小学校でオリジナルの英語レッスンを行う
● カレッジフレンド:秦野市内の公立小・中学校において外国につながる子どもたちへ日本語や教科学習支援を行う
● コミュニティフレンド:本学/公民館で地域の外国につながる子どもたちや市民へ日本語や教科の学習支援を行う
● キッズイングリッシュフレンド:秦野市立図書館等において乳幼児に対し、英語絵本の読み聞かせ等を行う

2-5 短期大学部 進路

2-5-1 就職状況

短期大学部学生は、英語力を期待しての求人も多く、製造業での事務職をはじめとし、サービス業など多岐に渡る業界でその活躍を高く評価されている。また年間30回を超える「就職ガイダンス」が開講されており、「自己分析」をはじめとする基礎講座から「SPI演習」「履歴書・エントリーシートの書き方」、卒業生による「就業体験報告」や企業の採用担当者による「企業研究セミナーなど様々なテーマで開催すると共にきめ細かな個人への支援体制を強化している。2019年度は、95.08%の内定率であった。

2-5-2 編入状況

短期大学卒業後に4年制大学へ編入学する学生の数は、平均すると84名程度である。特筆すべきは、編入学希望者の90%以上(平均93.12%)が毎年4年制大学への編入学を実現していることである。
短期大学部では、編入学を支援するため、編入学ガイダンスを複数回実施し、大学学部学科の選択方法、編入学試験の具体的な内容とスケジュール、編入学のための勉強方法、出願書類の書き方などの指導を丁寧に行っている。編入学先の内訳としては、上智大学が最も多く、学生は上智大学短期大学部生特別編入学試験(A 方式・B 方式)や一般編入学試験に合格し編入学を決めている。そのほかの大学への編入学者数は年度により変化しているが、東京女子大学には2010年度から2019年度の10年間において毎年編入学者を輩出している。

短期大学部 図書館

2-6-1 蔵書数

蔵書数統計は電算化を完了した2012年度より開始した。電算化したことにより、上智大学中央図書館等の図書の検索、取り寄せ、受け取り、返却が可能となった。図書の選定は、学問研究の基盤となる図書や人文科学系の専門図書を中心に行っている。

2-6-2 利用統計

年度による開館日数の違いを考慮すると、入館者数、貸出冊数ともに安定した数値で推移している。英語科であるため、洋書の特集展示を行うなど、洋書の貸出を促す取組みを行い、2018年度以降は洋書貸出冊数が増加傾向にある。