理工学専攻博士前期課程では教職課程(専修免許)を開設しており、 数学・理科・情報・工業の一種免許を取得している人が所定の単位を修得すると、 上級の免許である「専修免許」が取得できます。 教科毎に修得が必要な科目が異なるため、 複数の教科の一種免許を持っていても、 事実上はそのうちで各領域修了のための履修条件に合う一つの教科のみの専修免許を 取得することを目指すことになるでしょう。 数学領域に在籍する場合には、 教科「数学」の専修免許が修了条件内で取得できます。 逆に教科「数学」の専修免許を取得したい場合には、 数学領域に在籍することが事実上必要になります。
数学領域では、 学部で教科「数学」の一種免許を取得して教員を目指す学生が、 より高い観点からの数学の深い理解や研究活動の実践経験を得るとともに、 専修免許の取得を目指して進学することも推奨し歓迎します。
本学では、 課程センターが科目履修・免許状申請など教員免許取得のための支援を、 キャリアセンター が就職支援プログラム・求人情報の提供などの教員就職支援を、 それぞれ中心となって行なっています。 また、理工学部では理工学部教職課程委員会を組織し、 委員の教員を中心に、教員免許取得・教員就職を目指す学部生・大学院生に対して、 履修相談などの支援をしています。
教科「数学」の大学院「大学が独自に設定する科目」(専修免許取得用) の表の科目から 所定の単位数を修得することにより専修免許が取得できます。 この科目表には、数学領域開講の科目がすべて含まれるほか、 理工共通領域・英語コースの数学系科目も一部含まれています。 開講科目や「教科に関する科目」表は年度によって変わることがありますので、 毎年よく確認してください。
注: 大学院委託聴講生制度によって他大学の講義を聴講して修得した単位については、 修了単位への算入は可能ですが、 専修免許取得のための単位数に含めることは出来ません。 専修免許取得を目指しつつ、他大学の講義の聴講で単位を修得しようとする場合には、 注意してください。
注: 本学出身者で大学院入学前科目履修制度(先取り履修)によって 既に修得した科目の単位を専修免許取得のための単位に使用することも出来ます。 ただし、入学時の履修登録期間終了までに、課程センターで所定の手続きを行ない、 使用できる科目の確認をすることが必要です。
一種免許取得に足りず修得が必要な科目については、 科目等履修生(教職コース)としての手続きをして、 学部の授業を履修し、単位を取得することで、 必要な単位が揃えば一種免許を取得することが出来ます。 本学大学院在籍生が教員免許取得のために科目等履修生の登録をする場合、 科目等履修生としての受講料は無料です。 修了時に専修免許取得の資格も満たせば、専修免許も併せて取得することが出来ます。
注: 他大学出身者で、学部在学中に一種免許取得を目指したが 修得単位が足りずに免許が取得できていない場合も、 本学の科目等履修生として学部の授業の単位を修得し、 合算して必要な単位数を満たせば免許を取得することが出来ます。 ただし、科目名などが異なるなど様々な場合があるため、 本学の課程センター・出身大学の教職課程担当部署の両方に相談して、 よく確認することが必要です。