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【VOICE】~修了生インタビュー~ vol.03 遠藤 朋美さん(2007年博士前期課程修了)

2015.04.24

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遠藤 朋美さん(2007年博士前期課程修了)

日本貿易振興機構 (ジェトロ)
(外国企業による神奈川県への投資誘致業務担当)


―――――国際関係論専攻を選んだ理由について教えてください。

 国際関係論を修士課程で専攻した理由は、大学学部時代にフランスに留学した経験を生かし、将来、国際的な業務に就きたかったからです。 学部時代は語学の習得に没頭し、経済学、政治学など社会科学分野の学問については基礎をかじった程度でした。
国際関係学は、学問の性質上、多面的なアプローチが可能であるため、学部時代に培った語学や社会科学分野の基礎を実践的に応用させるために最適な学問だと考え、本専攻に進学するにいたりました。 


―――――国際関係論専攻で学んだことについて教えてください。

 修士課程の1年目は、国際関係学の基礎を固めるべく、外交、政治、経済、歴史、社会という観点に加え、紛争・開発・市民社会など多領域から国際関係を分析し、学生・教員同士で討論する場面が多かったです。上述の基礎ゼミに加え、自身の関心地域として、EUおよびフランスの外交や移民政策に焦点を当て2年間の研究を進めました。最終的に修士論文のテーマは「フランスの移民政策の変遷」といたしました。自身の修士課程の研究テーマとして「フランス政治」および「移民政策」を選択した背景としては、日本という島国で生まれ育った私にとって、学部時代の留学を通し、フランスという多様な民族が入り混じる環境に身をおいた経験のインパクトが大きいものであったからです。また、留学中に現代ヨーロッパ史を体系的に学ぶ機会があり、中でも、多様性を尊重するフランス社会における移民政策に強い関心を持ったことがテーマ選択の背景にあります。


―――――現在はどのようなお仕事・研究をされているのですか?

 修士課程終了後、2007年より経済産業省所管の独立行政法人である日本貿易振興機構(ジェトロ)に勤務しています。ジェトロの役割は、日本企業の海外販路開拓(食品、機械、コンテンツ、デザイン、伝統産品などの分野)と、外国企業の日本進出(製造拠点、研究開発拠点設置など)の双方の支援を通じ、日本の貿易を振興させ、日本経済の発展に貢献することです。例えば、海外に自社製品やサービスを売りたいという日本企業の相談に応じ、海外展示会へのブース出展や海外バイヤーとのマッチングのための商談アレンジのほか、海外の投資環境やマーケット情報の提供など、幅広い支援を行っています。また、日本に進出したいという外国企業向けには、日本の投資環境や法人設立のためのコンサルテーションを行うなど、日本企業と海外企業を結ぶ「情報」、「場」、そして「きっかけ」を提供しています。
 
ジェトロは国内外の拠点も多く、国内39拠点、海外55カ国73事務所が活躍のフィールドで、職員は転勤が多いのも特徴です。私は、2007年から2013年まではジェトロ東京本部にて、日本の自動車産業をはじめとするものづくりを担う中小企業様のタイ、インドなどアジアへの進出や、日本産の食品の香港、中国向けの輸出のお手伝いを、各種展示会や相談業務を通して担当していました。2013年よりジェトロ香港事務所に駐在し、香港向けに食品や映画を売りたい日本企業様のご支援と、日本に会社を設立したい香港、台湾、マカオの企業様の相談対応に従事しておりました。2015年1月よりジェトロ横浜事務所(現職)にて、主に外国企業による神奈川県への投資誘致業務を担当しています。


―――――受験生・進学を考えている方へのアドバイスをお願いします。

 「外国語能力を生かしたい」、「学部で学んだ基礎的学問を応用させたい」といった方にとって、当修士課程では、国際関係や国際社会を多面的に学び、柔軟な思考力を養うことのできる環境が揃っていると思います。ただ、国際関係学とは多岐にわたる学際アプローチが可能なため、領域が多方面に分散し、1つの分野を突き詰めることができぬまま、あっという間に2年間が終わってしまうというケースも散見されます。したがって、専攻の際には「自身の強み、関心領域は何か」をまず突き詰めて見つめなおし、修士課程を経たのちのご自身の目標を見据え、「ブレない軸」をもって研究することが重要ではないかと思います。


<略歴>
2005年 慶應義塾大学 総合政策学部卒業
2007年 上智大学 外国語学研究科 国際関係論 博士前期過程修了
2007年 日本貿易振興機構(ジェトロ)入構
2013年 日本貿易振興機構(ジェトロ)香港事務所勤務
2015年 日本貿易振興機構(ジェトロ)横浜事務所勤務(現職)