哈爾濱学院顕彰奨学金の授与式が行われました。

秋山 真一

 5月31日(火)の昼休み、上智大学四ツ谷キャンパス内の紀尾井坂ビルにある会議室で2016年度の哈爾濱(ハルビン)学院顕彰奨学金の授与式が行われました。1991年に第1回の奨学生を輩出して以来、今年度で26年目となり、ついに哈爾濱学院自身の歴史(1920-1945)を上回る歴史をもつこととなりました。今年度の受賞者は以下の3名です。

5年生(2012年入学) 長田侑磨(おさだ・ゆうま)くん
4年生(2013年入学) 伊藤さくら(いとう・さくら)さん
3年生(2014年入学) 髙橋直己(たかはし・なおき)くん

今年度の受賞者(左から伊藤さん、長田くん、高橋くん)

今年度の受賞者(左から伊藤さん、長田くん、高橋くん)

 早下学長、藤村学務担当副学長、神澤学生センター長、谷外国語学部長の挨拶に続き、ハルビン学院関係者を代表して、ハルビン学院連絡所代表代理の麻田恭一さん(ロシア語学科同窓会の副会長でもいらっしゃいます)からも挨拶をいただきました。

 受賞した長田くんは、「戦前・戦中といった激動の時代に勉学に励まれ、その後ロシア語のスペシャリストとして長年日露の架け橋となってこられた学院の卒業生の皆様方のおかげで、私たちは今日すばらしい環境でロシア語に励むことができているのだと、今回改めて深く実感したところです。ハルビン学院が終戦と共に閉校してから70年が経ちました今でも卒業生の方々が強い愛校心をもってつながりを持たれ、こうして今の上智大学ロシア語学科に関わってくださいますことに大変感謝しております。

 私は、中学生の頃に起きたグルジア紛争がきっかけでロシアに興味をもち本学科に入学しました。普段の学期中はロシア語に励み、長期休暇中はできるだけ長い時間を使って国外に足を運んでまいりました。そこで実際に自分の目で見て、現地の方々の声を聞くことができた経験が、普段の勉強のモチベーションに繋がっていったのだと思っています。そして、このことが今回奨学金を頂けました要因であると思います。

 今回このような奨学金を頂けることになったことを大変嬉しく思いますが、今後さらに励んでいかなくてはならないという責任を強く感じました。この名に恥じぬよう、今後とも励んでまいりたいと思います。」と語っていました。