2021年度ロシア語劇 本公演を終えて

こんにちは。2021年度ロシア語劇の座長を務めております鶴岡義城です。

今年度のロシア語劇の公演は12月4日(土)午後2時から10号館講堂で行いました。今年度は対面での公演が認められた一方で感染対策を十分に構じることが求められた為、マウスシールドやマスクを着用して演じました。私たちの演劇をより多くの方に生で観ていただけなかったのは非常に残念ではありましたが、2年ぶりに対面で実施できたことは喜ばしいことだと思います。今年度も昨年度と同様にYouTubeでのオンデマンド配信を行っているので、そちらからご覧いただけると幸いです。

(動画URL:https://youtu.be/zvIM7x0kN34)

今年度は2作品を上演しました。1つ目はマリーナ・ツヴェタ―エヴァ作『ハートのジャック』、2つ目はミハイル・クズミーン作『恋に落ちた悪魔』です。どちらの作品も非常に内容が難しく作品の解釈に苦労しました。顧問である村田真一先生が解説をしてくださったおかげで作品の理解を深めることは出来ましたが、最後の最後までどう作品を解釈するのかを学生同士で話し合うことが多かったです。またそれぞれで異なった難しさがあり、『ハートのジャック』は詩劇であるため詩のリズムを崩さないように演技をする必要があり、『恋に落ちた悪魔』はパントマイム劇であるためほぼ動きのみで話の内容が分かるように演技を構築する必要がありました。それぞれこの難所をどのように乗り越えていったのかを是非ともご覧いただきたいです。また、実は本年の『ハートのジャック』と2016年度公演の同じくマリーナ・ツヴェタ―エヴァ作『吹雪』がロシア芸術史研究所のマリーナ・ツヴェタ―エヴァ作品上演史に掲載されることになりました。『ハートのジャック』上演はほぼ50年ぶりの快挙だそうです。身に余る思いです。

2021年度も新型コロナウイルスに翻弄された年でした。新年度が始まり対面での活動が許可されるや否や緊急事態宣言によりオンラインでの活動に逆戻りし、その後対面での活動が再開されたものの、感染状況次第ではまたオンラインでの活動に戻る可能性があり、先が見えない中で活動を行っていきました。このような中でも私たちにご指導くださった顧問の村田真一先生、副顧問の佐山豪太先生、そしてロシア語の指導を行ってくださったスヴェトラーナ・ラティシェヴァ先生、アナトリー・ヴァフロメーエフ先生にこの場を借りて御礼申し上げます。そして制限がある中で公演の成功へ向けて尽力してくれた団員のみんなにも感謝の気持ちでいっぱいです。

次に私事になりますが、今年度が最後の公演でした。最後に10号館講堂の舞台で演じたのが1年生の時であったため、あの場で演じるのは実に4年ぶりのことでした。私自身このロシア語劇に入って良かったと思いますし、ここでできた思い出や関係はかけがえのないものだと思います。上智のロシア語学科に入学できたらこのサークルに入ろうと決意した高校3年生の自分を褒めてあげたいです。来年度以降は直接語劇に関わることはできませんが、OBの一人として陰ながらロシア語劇ТЕАТРАЛを応援していきます。成長した後輩たちの姿が今から楽しみです。

最後になりますが、今後ともロシア語劇ТЕАТРАЛ をよろしくお願い致します。