学科長の挨拶

上智大学外国語学部
ロシア語学科
学科長 湯浅 剛(ゆあさ・たけし)

 ロシア語学科に興味を持っていただき、ありがとうございます。

 わたしたちの学科では、無論、ロシア語を学びます。それが、現在のロシア連邦や、同国をとりまく地域(これをわたしたちは「ロシア・ユーラシア」と表現しています)を理解する基盤となるからです。

 この地域は魅力に事欠きません。感性豊かな若い時期に、ロシアやその周辺域の歴史、芸術、文化、社会に触れ、学ぶことが、学生の皆さんにとって広い意味での他者理解につながり、将来に役立つことを願っています。卒業生のなかには、仕事や研究で、ロシアと生涯かかわっていく人も少なくありません。

 日本や日本人は、ロシアとの三百年以上にわたる交流の中で、多くを学び、恩恵を受けてきました。他方で、戦争や抑留といった辛苦も経験しました。いまもなお、日本とロシアとの間には、領土問題という困難な課題が残っているのは周知の通りです。歴史を冷徹に見つめ、この隣国との将来を切り開く素養を、学生の皆さんには磨いていってほしいと期待します。

 昨年(2020年)以来の新型コロナウイルス感染拡大の中でも、ロシア語学科は、各教員の奮闘により、教育の水準を保ってきたと自負しています。オンラインが中心ですが、留学や研究交流も徐々に復旧しています。見通しのきかない時代であるからこそ、学生とともに、柔軟な発想で困難を乗り越えていきたいと思います。志ある皆さんを待っています。

2021年4月

ロシア語学科長 湯浅 剛