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「物語の街」でのびのび留学

花井彩音(はない あやね)

こんにちは。
私は、昨年の9月から、上智大学との提携校であるポルト大学に一年間の留学中です。

ほとんどの方は、ポルトガルといわれても具体的にどのような国なのか、思い浮かばないのではないでしょうか?実は、私がそうでした。でも、ポルトガル、とっても魅力的なところです。
私が暮らしているポルトという街は、ポルトガルの首都であるリスボンに次ぐ第二の都市といわれています。地下鉄やバスなどの公共交通機関はきれいで使いやすく、買い物に困ることもなく住みやすい街ですが、同時に、街の一部がまるまる世界遺産に登録されているほど、趣のある街です。一部では、ジブリの「魔女の宅急便」や、「ハリー・ポッター」の世界のモデルのひとつとなったのではないか…と噂されているほど、魅力的な街です。なんと、NEW YORK TIMESなどで「2013年のもっとも魅力的な観光地のひとつ」にも選ばれています!そしてクリスマスのイルミネーションが、本当にサマになります!ごはんも美味しくて、治安も良くて、おじいさんおばあさんが優しくて、のびのびと暮らすことができています。

こちらでは大学の授業と、週に2回の「外国人向けポルトガル語コース」の授業に通っています。大学の授業についていくのは想像以上に大変ですが、あまり思いつめずに、リスニングの良い機会だ!と思って参加しています。日本の授業との違いを感じるのも楽しみのひとつです。

学外では、大使館主催のイベントや日本語学校の授業のお手伝いもしています。その中でも、「日本語能力試験」の監督員をさせていただいたことは、大きな自信になりました。遠いポルトガルの地でも、日本に興味をもってくれている人は、想像以上にたくさんいます。残りの半年も、ポルトガルでは数少ない日本人として、少しでも協力できたら良いなと思っています。

私生活の楽しみもいっぱいあります。サッカーが大好きな友人は地元のクラブチームFC Portoの会員になり(!)、毎週のように試合を観に行っています。チャンピオンズリーグの予選を観に行けたことは、私にとっても良い思い出になりました。日帰りで気軽に国内旅行ができるのも、ポルトガルの魅力のひとつです。個人的には近いうちに、学科の友人が留学しているコインブラに行きたいなと思っています。

残りの半年もポルトガルの魅力を満喫します!

一番お気に入りの場所。ドウロ川の対岸からみた街並みです。

一番お気に入りの場所。ドウロ川の対岸からみた街並みです。

クリスマスのイルミネーション。クリスマスに関連することばが光っている下のベンチはブランコになっていて、横にはことばの意味が各国の言語で書かれています。日本語もありました。

クリスマスのイルミネーション。クリスマスに関連することばが光っている下のベンチはブランコになっていて、横にはことばの意味が各国の言語で書かれています。日本語もありました。

「イベロアニメ」という、アニメのイベントで、大使館が出していたブースのお手伝いをしました。

「イベロアニメ」という、アニメのイベントで、大使館が出していたブースのお手伝いをしました。

ユーラシア大陸の最西端のロカ岬(シントラ)にいってきました。極東といわれる日本から来たのだと思うと感慨深かったです。

ユーラシア大陸の最西端のロカ岬(シントラ)にいってきました。極東といわれる日本から来たのだと思うと感慨深かったです。