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教員メッセージ・リレー第3弾!

ネーヴェス マウロ

新入生の皆さん、はじめまして。
ポルトガル語学科教員のマウロ・ネーヴェスです。
ご入学をおめでとうございます。そしてポルトガル語学科へようこそ。
入学式もオリエンテーションも中止になり、皆さんと直接に会えなくてとても残念です。
世界に広がっている新型コロナウイルスにより様々なことが異例になっています。しかしこれをもって世界が変えるべき点がたくさんあるサインでもあります。
外国語学部に入る皆さんは4年間に取り組んで欲しいことあります。自分が入った年は新型コロナウイルスが人々の移動をほぼない状態にした年であったことを忘れないで、大学生活を過ごす間にできるだけ世界が良くなるために自分が何をできるか考えて欲しいです。そして大学に入った時よりオープンマインドな人間になって欲しいです。
皆さんはロマン・ポランスキー監督の『戦場のピアニスト』という映画を観たことありますか。観たことない方にお勧めします。実話に基づいてこの映画の主人公のピアニストは第二次世界大戦下のポーランドでユダヤ人であったというだけで様々な差別および残酷な状況に直面しながら生き延びる話です。しかしどんな状況であっても、好きな音楽を忘れず残酷な状況を超えられる話でもあります。そのピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンが何年後に実際のインタビュウーの時に受け入れない状況下で生活する人々に残りたいメッセージを残しています。そのメッセージは、「自分の運命を恐れるな」です。
皆さんはこのような時期に、そしてそれぞれの理由でポルトガル語学科に入学します。それは皆さんの運命(ポルトガル語でdestinoあるいはfadoといいます)であり、それを無駄にしてはいけないです。本当にポルトガル語学科の4年間を楽しみながら勉強して欲しいです。

私は、ブラジル人です。大学院生のときに日本に留学しました。そしてその後、一度ブラジルに帰国しましたが、1994年に上智大学の教員になりました。その時から歩んだ教員人生について皆さんに届けているESCADAを読んでみてください。
映像、音楽などを含むポップカルチャーについて比較研究をしています。地域に特に絞らない方針をとっていますが、主にポルトガル、ブラジル、メキシコ、日本と韓国のポップカルチャーについて調査することが多いです。
実は、2020年度は7年に一回大学からもらえる研究休暇(サバチカル)に当たっています。そのため授業を担当しない年度になります。普通なら、今頃はヨーロッパで授業および調査を行う予定でした。しかし新型コロナウイルスの影響を受けて、どこにも行けない状態です。首を長くして、日本から出発できるのを夢見ている状況です。
皆さんと2年生以降教室で会えることをお楽しみにしています。

ファドを歌っているとき(2005年)

Caros alunos do segundo, terceiro e quarto anos, como está tudo com vocês?
Imagino que muitos de vocês estejam um pouco nervosos, mas acreditem tudo que começa, um dia acaba!
O mais importante é não desperdiçar este tempo de quarentena e utilizá-lo de forma útil.
Primeiro, por que não tentar ir reavivando seu português? É só procurar na internet que há milhões de formas de relembrar e pôr em dia o português.
Ou, então, começar a aprender algo novo… ou ler bons livros… ver bons filmes… Há sempre algo para fazer, mesmo não podendo sair de casa.
Para aqueles que estão tendo que procurar trabalho em meio a esta situação totalmente atípica, desejo que não desanimem e que sempre tenham em mente que vocês estão bem preparados para seguir seu sonho.
Para aqueles que vão ter que escrever seu trabalho de conclusão de curso, comecem a procurar informações e a elaborar o texto deste trabalho. Assim, vocês ganham tempo e não se desanimam.
Finalmente, para os que tiverem seus sonhos de intercâmbio adiados ou interrompidos, não desanimem! Há de surgir outras oportunidades de viajar, viver ou conhecer novos países. Nesse momento, em que não é possível viajar realmente, façam como eu, viajem nas suas memórias, nas suas fotos, nas músicas e filmes que vocês gostem, mas, sobretudo, nos seus sonhos!

2008年、ギニアビサウにて

初の研究休暇(2003年)、テキサス大学にて