Willkommen 外国人!

三浦夏生

初めまして。ドイツ語学科2年の三浦夏生です。現在在外履修のためにドイツに渡って一ヶ月になります。

私の在外履修先Bayreuth大学の授業は10月からなのですが、せっかくの夏休みを無駄にしたくない!と思い、9月はNordrheinWestfalen州の州都Düsseldorfの語学学校に通っていました。わざわざBayreuthからは遠く離れた都市を選んだのは都会に出たかったから!…というのもありますが(田舎者なので)、十数カ国もの企業が集まり、日本人街まで存在ある国際的な大都市Düsseldorfに興味を持ったからです。

まず中央駅に出ると、周りにはスカーフを巻いた女性や肌の浅黒い男性、アジア系の家族が! むしろドイツ人の方が少ないのではと思うほど外国人が多いのです。耳をすますと、ドイツ語に混じってスペイン語やアラビア語、中国語など様々な言語が聞こえてきます。日本のように、外国人だからといってジロジロ見るようなことはありません。外国人と生活するのが当たり前になっているように感じました。

友人と二人でトランク3つを抱えて乗り換えをしようとすると、立ちはだかったのは長い長い階段! 日本と違いお年寄りや観光客を考慮してエレベーターを設置してくれている駅はあまりありません。どうやって荷物を運ぼうかと階段付近をウロウロしていると、通りかかった男性が声をかけてくれて上まで運んでくれました!なんて優しい男性なんでしょう! それも助けてくれるのはこの男性だけではありませんでした。駅構内や階段の前でウロウロしていると、必ず誰かしら Darf ich Ihnen helfen? (何か手伝いましょうか?) と声をかけてくれるのです! 日本では知らん顔をしてしまうことが多く、特に外国人相手だと声をかける勇気もなかったので、この文化にはとても驚きました。わからないことの多い外国人に優しい社会だと感動しています。

さて、市街地に出ると多国籍レストランが待ち構えています。ビールとつまみを出すドイツ居酒屋も多いですが、Kiosk(ドイツのコンビニ)と同じくらいの頻度でケバブやピザのお店に遭遇します。レストラン街には、スペイン料理、イタリアン、中華、韓国料理、そして日本料理のお店が立ち並んでいます。特にDüsseldorfでは日本料理店が大人気!私の行ったラーメン屋には日本のように行列ができているし、スーパーではサンドイッチと並んで巻き寿司が置いてあります(日本米とは限らないのでまだ試したことはありませんが…。) 各国の人々が自国の食事が食べるために開かれているレストランではあると思いますが、店の中ではドイツ人や他の国の人々も食事を楽しんでいます。ドイツ人はあまり食事にこだわらないという話を聞いたことはありますが、Düsseldorfの住民は各国の料理を楽しむことのできるグルメなようです。

一ヶ月この街に滞在して感じたことは、外国人に寛容な社会になっていることです。昨年から大量の難民受け入れが問題になり、難民や移民に対する風当たりが強くなったきていると聞いていましたが、少なくてもこの街では外国人に対する抵抗感はなく、むしろ好感を持ってくれているように感じました。もしかしたら、各国がここで経営する企業のおかげでここまで繁栄したので、Düsseldorfと外国人は切っても切れない関係なのかもしれません。

さて、私の在外履修はここからが本番です!これから私の滞在するBayreuthはBayern州の小さな街、きっとDüsseldorfとは違った文化が待っていると思います。新しい環境で、コミュニケーションツールとしてドイツ語が使えるようになるように、そしてドイツのことをより多く学べるように、残り5ヶ月間頑張ります!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

ケルンの大聖堂にて
n-miurra