StammtischとFLIXBUS

助川太一

皆さんこんにちは。バイエルン州のヴュルツブルクに留学中の助川太一です。出国前には一人暮らしの経験もなく、大学の成績も良くはない自分がやっていけるものなのかと不安だらけでしたが、気づけばもう折り返し地点を迎えています。今回はこの3か月で感じたことを書いていきたいと思います。

ドイツの大学のほとんどは10月頃から秋学期が始まるのですが、僕は9月の間準備講座を受講していました。初めにレベル分けテストが行われ、全く手応えがなかったにも関わらず思っていたより上のレベルになりました。大学に入学してから1年半、ドイツ語のテストの結果は苦いものが多かったのでその時ばかりは本当に嬉しかったのですが、ここからが本当にきつい。まず、授業の時間が朝イチであること。元々朝が弱いことに加えて、ドイツに来てようやく1限から解放されると思っていただけになかなか堪えました。次に周りの留学生がかなりドイツ語を喋れること。特にヨーロッパ出身の留学生は、母国語なのではと疑いたくなるレベルで喋ります。積極的に発言する彼らとは裏腹に、ドイツ語に自信のない自分は少し消極的になっていました。そんな僕を助けてくれたのは、Stammtischという仲間内で定期的に集まるドイツの文化でした。ヴュルツブルクには日本に興味のあるドイツ人がたくさんおり(中には上智に留学に来ていたドイツ人もいます)いつもくだらないことをたくさん話しています。時間の経過と共にドイツ語の使用量も増え、今では拙いながらもほとんどドイツ語でやり取りをしています。地元のお祭りやボーリング、映画も一緒に連れて行ってもらったりと、彼らには本当に感謝しかないです。

Stammtischの様子。みんなの顔が入りきってないのはご愛嬌。

 

せっかくなので旅行についても書きたいと思います。留学先では基本的に現地の大学で授業を受けていますが、バイトもしていないので休日は特別な用事がない限り暇です。せっかくヨーロッパにいるのに家に籠っているなんてもったいない!そうだ、旅行に行こう、でもできるだけ安く。というわけでFLIXBUS(ヨーロッパ最大手の格安バス)の出番です。ドイツ国内外問わずいろんなところに格安で行けるのです。場所によっては電車の値段の半額、3分の1、それ以下なんてこともざらです。そう、彼を使わない手はないのです。でも、そんな一見最強に見える彼にも大きな弱点があります。遅延と所要時間です。1つ目の遅延については何も毎回遅れるわけではなく、僕も最初の数回は大体時間通りに利用できました。ただ、初めての1人旅で家を朝4時に出て意気揚々とバス停に着いたら2時間遅延、なんてこともあるのです。異国の地での生活にも慣れ始め、多少のことじゃ動じないと思っていた生意気な覚悟もいともあっさり折れました。あまり信用しすぎると当然のように裏切られるので注意が必要です。2つ目の所要時間については、まあバスなので当然のことなのですが単純にそれなりの覚悟が必要というだけです。多少窮屈な座席での長時間拘束は人によっては厳しいと感じることもあるでしょう。ちなみに1か月前くらいに当ブログを執筆していた友人は今月バス18時間耐久チャレンジの予定があるらしいです。(参考までに日本からドイツまでは飛行機で12~13時間ほどです。)どうでもいいですが、それまでの仲間内での最長時間は僕の9時間だったので正直記録が抜かれて悔しいです。というわけで、多少デメリットを強調しすぎてしまった感はありますが、FLIXBUSは体力勝負の学生にはもってこいの優良交通手段であると思います。皆さんもヨーロッパを訪問する際には、是非。

9時間かけてでも行きたかったブリュッセル

いろいろ書きましたが、現時点では本当に留学に来ることができてよかったと思っています。残り半分、帰ってきたときに胸を張ってドイツに行ってよかったと言えるようにしていけたらと思っています。最後までお読みいただきありがとうございました。

ずっと行ってみたかったパリのルーヴル美術館。ちなみにこの時はFLIXBUSを使っていません笑