国境にある町

横山楓

Hallo! 外国語学部ドイツ語学科の横山楓です。私は在外履修と交換留学を合わせて1年間、フランクフルト・アン・デア・オーダーにあるヴィアドリーナ欧州大学に留学しています。フランクフルトと聞いて「あの経済の中心の所ね!」と思った方、違う「フランクフルト」です(笑)。ドイツには2つのフランクフルトがあり、有名な方はフランクフルト・アム・マインです。私が住んでいる方はベルリンの南、ポーランドとの国境にあります(出会った留学生の中でも、大きい都市の方と間違える学生が何人もいました)。そんな知名度の低い小さな町ですが、私はそこで濃密な1年間を過ごすことができました。今回は留学先での生活について、交友関係・手続き関連・語学に分けて書きたいと思います。

まず、留学して良かったことは、世界各国に友達が出来たことです。ヴィアドリーナ大学は留学生が全体の40%を占めていたこともあり、ヨーロッパやアジアなど様々な国の学生と話すことができました。一緒にクリスマスマーケットに行ったり、カフェに行くためにポーランドまで歩いて行ったり、ヨーロッパ旅行に行ったり、ドイツに半年留学し、帰国したイタリア人とチェコ人の友人の実家に泊めてもらったこともありました。留学生活はとても充実していて、異国の文化や価値観を知る上でとても良い経験になりました。

   

次に、留学先で一番大変だったことは手続き関連です。保険や寮の契約など、EUから来た学生よりも、やることが多く、私の嫌いなメールを出す機会もたくさんありました。書いてあることと違うことは日常茶飯事で、自分で問い合わせしなければいけない機会が多くあったり、自ら積極的に動く力が鍛えられました。

最後に、語学面についてですが、個人的には1年間でドイツ語力、特にスピーキング・リスニングの分野で成長したと思います。留学生が多い場所だったこともあり、ドイツ語を話せない人もいたので、1学期目はドイツ語・ポーランド語の授業以外でほとんど英語を話していました。最初は、「ドイツ語を話さなきゃ」と思っていたのですが、段々と気にならなくなり、2学期目はドイツ語で取る授業を増やし、強制的にドイツ語を話さなければならない環境を意識的に作っていました(笑)。それが功を奏し、授業終わりにドイツ人や流暢にドイツ語を話せる人たちとカフェや学食のメンザで話すなど、ドイツ語を使う機会が増えたので、ドイツ語で行われる授業を沢山取ることをおすすめします。全体として、私はドイツ語と英語を大体半々ずつ、たまに混ぜながら使っていました。留学中にはオランダの親戚の家を何度か尋ねたのですが、会うたびにドイツ語が上手くなってるね!と褒められたり、オランダ語の会話がなんとなく分かるようになったり(オランダ語はまあまあドイツ語と似ています)、一応ドイツ語が上達していたようなので、真面目な方々はもっと上達すると思います!

他にも電車や高速バスが時間通りに来ないため、置いていかれたり、スマホのデータが使えなかったり、、、驚くことも色々ありましたが、1年間、留学して感じたことは「結局なんとかなる」ということです。私の経験が皆さんの参考になったかは分かりませんが、何事もなんとかなるので積極的に挑戦してみて下さい。