ボンでの生活

熊沢怜奈

こんにちは。
ボン大学に留学中のドイツ語学科2年熊沢怜奈です。
ドイツで生活を始めてから、1ヶ月半が経とうとしています。まだまだ経験値としては浅いですが体験談を交えて振り返ろうと思います。

初日

「ドイツの電車は遅れやすい。30分の遅れは許容範囲。」日本でドイツ語の授業を受けていたときに先生に言われたことを、フランクフルト空港駅で復習したところから私のドイツ留学が始まりました。待てど暮らせど電車は来ず、同じボン大学に留学する友人の助けを借りて、買ったチケットの電車が運休になったことを知った私。時差で働かない頭で最初に考えたのは「先生、電車遅れるどころじゃないです」。
結局、1時間半の快適な快速急行の列車ではなく、3時間超えの普通電車でようやくボンに辿り着きました。ホッとしたのも束の間。英語が堪能なバディが駅にお迎えに来てくれましたが、何せ私は英語もドイツ語も話せない、ザ・ジャパニーズ。引き攣る笑顔と共に勘弁してくれと心の中は半泣き状態で、スーパーやデパートを3時間巡るハードコース。「ドイツでも英語は必要なのか」と大学に入ってから英語を避けたことに大きな後悔を抱いた初日はきっと忘れられません。

寮での暮らし

コロナの関係で寮内の集まりはなく、隣人さえも知らない静かな暮らしをどうにか盛り上げようとした私は、料理を趣味にしています。毎日の日課はスーパーのネットチラシを見比べながらお買い得品を狙うこと。閉店ギリギリを狙っても日本のスーパーのように見切りシールが貼られないことを学習し、朝一番に行っては綺麗な商品ゲットに勤しんでいる今日この頃です。
ドイツのスーパーで売られているものは基本的に量が多く、コストコ並みです。最初の頃はあまりの多さに慄き、ソーセージなどの加工肉や加工食品しか買うことが出来なかった私も、1ヶ月半も経つと1キロのお肉や2キロ近いジャガイモ、20本くらい入った人参にも手を出せるようになりました。初日に買った、切りにくいペティナイフを片手に微塵切りを試みるという大胆さも身に付け、先日はハンバーグを作りました。電子レンジがない環境の中、水を少し足してフライパンで温め直すという方法を編み出し、日本人の友人から「原始的だね」というお褒めの言葉もいただいております。

ハンバーグ

ドイツ語

日本にいた頃の私に言ってあげたいことが二つほど。
● ドイツ語の先生ほどドイツ語をはっきり話す人はいない。
● ドイツ人は息継ぎしているのか分からないくらいにマシンガントーク。
日本にいた頃はそこそこに聞き取れていると思っていたドイツ語もこっちに来るとびっくりするくらい分かりません。ただの挨拶でさえわかるようになるまで1週間かかるというカメさんスタイル。もちろんドイツ語の授業でも四苦八苦です。分からないドイツ語を英語で説明されるという鬼畜モードを、同じくドイツに留学中の友人に愚痴ったところ「あ〜レナちゃん英語できなかったものね」… 勉強します。
猛スピードのドイツ語を必死に聴いて、少し申し訳なさそうに「Ich habe keine Ahnung.(分かりません)」を言うという一つのパターンが定番になりつつも、9月に行われたドイツ語コースのおかげか、少しずつ耳が慣れてきました。話す方はまだまだですが、これからタンデムが始まるので乞うご期待。

こんな感じで1ヶ月半経過した現在、慣れたことといえば、寮の硬いマットレスの上で寝ることと、スーパーで1人買い物をすることぐらいなもので、日々、刺激的で新鮮味溢れる生活を送っています。思っていた以上に早いスピードで時間が経過していて、ちょっとした焦りも感じていますが、残りの5ヶ月弱を後悔なく過ごせるよう、料理に打ち込み過ぎずに頑張ります。

ボン大学