トゥービンゲンでの出来事

森田菜摘

こんにちは。ドイツ語学科の森田です。
ただいまわたしは、ドイツはトゥービンゲン(Tübingen)という町に留学をしています。といっても、交換留学ではなく休学をしての留学という形です。

交換留学生ではないわたしは、夏学期がはじまる前のスタートコースには残念ながら参加することができなかったので、二週間ほど街にある語学学校に通いました。四月からの大学のための入学手続きは、語学学校に通いながら行ないました。

日本で受け取った入学許可証と、それに書いてあった必要書類、それらをすべて携え学事センターのようなものを訪ねました。順番をしばらく待ち、入学手続きをしたい旨を伝え、記入した書類とパスポートを渡すと、なんだか相手は不満そうな顔。聞けば、滞在ビザも手続きに必要というか、不可欠とのことでした。心の中でとても焦りました。というのも滞在ビザは、仮の住所では下りません。そしてその発行には一か月近くかかります。そのときわたしは語学学校が用意したゲストハウスに住んでおり、またそのとき手続き期限は1週間を切っていました。もしかして、実は、一般留学をする人は一か月以上前に現地入りし手続きを進めるのが当たり前だったのだろうか。まさかここまで来て、入学できずに日本に強制送還になるのだろうか、と一瞬のうちに色々なことを考えました。しかし、結果としてわたしが考えたようなことはなく、市役所にてその場で発行してもらえる仮滞在許可書で入学手続きをすませることができました。

三日で終わった話ですが、ドイツにきてから今まで4か月で一番動揺した事件でした。
ビザ関係に限らず、冷や汗がでるような事件というのは、留学しているみんな必ず一度は体験していると思います。そういうのもおもしろいことですね。

トゥービンゲンは、大学からちょっと歩けばネッカー川があり、天気のいい日に散歩をしたりするととても気持ちのよいところです。街の人も親切だし、治安もとてもよいです。

街には語学学校もあり、またVolkshochschuleという安く色々な習い事(語学の授業もあり)ができる場所もあり、もし大学の語学の授業だけでは物足りないという人にもとても楽しめると思います。

残り半年とちょっと、貴重なこの時間を大切にすごしていきます。

morita