VOL.10
1977年卒業
IOCプレス委員会委員
竹内浩さん

スポーツを通じた国際的な共通理解

皆さん、こんにちは。

卒業後、共同通信のスポーツ記者をずっと続けてきました。今は論説委員兼編集委員として、スポーツに関係するテーマの評論やコラムを書いています。1990年の国際オリンピック委員会(IOC)東京総会を取材したのをきっかけに、もっぱらオリンピックとIOCが専門分野になりました。

バルセロナ、ロンドンと合わせて8年間ヨーロッパに駐在し、そのときにはレジェンドになるずっと前のジャンプの葛西紀明選手やノルディック複合の荻原健司選手らの活躍を追いかけ、ドイツ語圏の町や村にも出掛けましたが、それ以外は仕事ではほとんどドイツ語を使う機会はありませんでした。代わりにといっては変ですが、英語を使う機会が圧倒的に多く、好きで独学している中国語で中国人の友人の記者に冗談を飛ばしたりしています。

93年からIOCのプレス委員会の委員を務めています。12年前からは日本オリンピック委員会(JOC)もお手伝いするようになり、夏季冬季のオリンピック期間中は共同通信の仕事はせず、日本代表選手団の一員としてプレスアタッシェという役割を担っています。また7年前からは上智大学保健体育研究室の授業「現代文化としてのスポーツ」で、非常勤講師として「スポーツと新聞報道」を年にわずか2コマですが受け持っています。

そのほか国際バレーボール連盟プレス委員会、アジア・オリンピック評議会メディア委員会、国際スポーツ記者協会の委員や理事の活動もあり、年間50日近く社外業務で海外出張し、忙しく楽しくやっています。スポーツを通じた国際的な共通理解に少しでも貢献できればとの思いです。

IOCプレス委員会委員、竹内浩さん
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IOCプレス委員会の同僚、アレクサンドル・ラトナーさん(ロシア)と長年の冬季オリンピック取材を国際スポーツ記者協会からソチで表彰された竹内さん
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