カンでの留学について

田中稚梢
 私はいま一般留学でフランスノルマンディー地方のカーンという街にある大学付属の語学学校へ留学しています。授業はフランス人講師によってすべてフランス語で行われています。そしてそれぞれのレベルに合わせてクラス分けされており、会話、文法、発音矯正、文学や地理などの授業から成る、週18時間の授業構成です。語学学校なので生徒の国籍も多様で、中国、韓国、アメリカ、シリア、チリ、ガーナ、ロシアなどなど、様々な国の人たちと交流する事ができます。毎週木曜日には日本語を学んでいるフランス人との交流会がひらかれているので現地のフランス人との交流も可能です。またカーン市庁舎が留学生向けに企画している « Bienvenue à Caen »というものがあります。これに登録すると、市庁舎がフランス人家族を紹介してくれて1年間その家族にお世話になることもできます。私はBienvenue à Caenに2ヶ月前に登録し、毎週日曜日にお昼ご飯に招待してもらったり車で近くの海に連れて行ってもらったりしています。また寮でも台所や共用室などで学生と話す機会がたくさんあるので、フランス語を使う機会が多いです。
 
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日仏交流会の様子
 
 最初のうちは他の人が言っている事が全くわからない時もあり、自分のフランス語もあまり伝わらず、すこし憂鬱になりかけていました。それでもなんとか頑張って毎日ひたすら出る課題やプレゼン準備のためにフランス語を続けていくとだんだんと授業を理解できるようになり、自分の言いたいことも最初よりは伝わるようになってきたのではないかと、感じています
 私はこの街を選んだ理由ですが、カーンを知ったのはどこの大学にしようか選んでいたときに知ったくらいなので、もともとすごく行きたくてここを選んだ訳ではありません。選んだ理由は海が近いし、暑いのが苦手なのでちょっと北がいいかな、という程度の気持ちです。でも今ではカーンにしてよかったと思っています。都会のようにうるさすぎるわけでもなく、治安もいいし、観光名所のカーン城から見渡す街はとても綺麗だし、なにしろ海が近いです。学校の近くにおおきな公園があるのでたまにそこで本を読んだり、散歩したり穏やかな気持ちで過ごしています。銀行口座の開設や、ビザのための手続きなどでイライラしたらその辺で散歩するのが おすすめです。

 いろいろと書きましたが、とにかくせっかくフランスにいるのだからその環境を多いに活用し、「迷ったらGO!」という気持ちでいろんなことに挑戦しようと、楽しく生活しています。