動詞の活用をアタック!

Report : Kobayashi

フランス語の動詞の活用って・・・?

フランス語の動詞は、主語に応じて活用し、時制によってもその活用は異なります。フランス語の動詞の9割は、規則的な活用形をとります。そのため私たちが覚える必要のある動詞は、1割程度なのです!活用をマスターしてフランス語をもっと身近に感じましょう。

活用はどうやって調べるの?

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①辞書の巻末:どんな辞書の巻末にも、主な動詞の活用が載っています
②活用表:活用だけが専門的に載っている活用本というものも市販されています 
③電子辞書:動詞を引くと[活用]という項目があり、「ジャンプ」して調べます
④教科書の活用表:教科書の巻末にも、教科書に出てくる動詞の活用が載っています

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いずれの方法でも、すべての動詞の活用が載っているわけではありません。でも大丈夫! 
フランス語の動詞は、動詞の語尾が同じものは、活用の仕方も同じなので、調べたい動詞を当てはめればいいのです。

 例) comprendre が調べたい場合は、prendreの項目を参照

活用を調べたら、ノートにまとめてみよう!まとめるときは、「語幹」と「語尾」を分けてみると整理しやすくなります。これは活用ノートの一例です。

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活用を覚えよう!

活用を覚えるには、いくつかのコツがあると思います。ここからは活用を覚えるためのコツを伝授しちゃいます!
①視覚的に覚えよう!
②声に出して覚えよう!
③似たような動詞を分類して調べよう!
④例文の中で覚えよう!

①視覚的に覚えよう!

語尾と語幹を色で分けると、とっても見やすいです。

例えばvisiter(訪れる)という動詞の現在形の活用なら...
je visit              nous visitons
tu visites             vous  visitez
il visite                ils  visitent
*下線部が動詞の語幹で、赤字の部分は動詞の語尾

自分なりの方法でノートをまとめると少しずつ語幹や語尾の変化の仕方が分かってくるはず!

②声に出して覚えよう!

フランス語はリズムもイントネーションも美しい!声に出して、フランス語を楽しみましょう。活用も声に出して覚えれば、自然に身につけることができるし、会話やシチュエーションの中で自然に使えるようになります。

③似たような動詞を分類して調べよう!

活用表を調べるときは、似たような綴りの動詞を参考に調べると書きましたが、それは似た形の動詞が同じ活用形をとるからです。例えばvenir「来る」 とsouvenir「思い出す」という動詞は、形もよく似ていますが、活用も同じ活用の仕方をするのです。慣れてくれば、ある動詞の代表的な活用形を覚えれば、他の動詞の活用形まで覚えられるようになるのです。動詞の活用を覚えるときは、他にどんな動詞が同じ活用をするのか一緒に覚えて行けば一度に二度お得!

④例文の中で覚えよう!

せっかく活用を覚えても、フランス語をしゃべるときに使えなければ意味がない!動詞だけ覚えても、実際にフランス語を使う場面で思うように使えないというのが現実だと思います。実際に使えるようになるにはどうすればいいの?・・・それは例文の中で覚えることだと思います。

ある先輩は「効率は悪いと思うんですけど、短い例文の中にいれて書いて、何回も唱えるとテストの時、間違える確率がちょっとだけ低くなる気がします。少なくとも動詞のとこだけ覚えても使えないです。」と言います。

例文は教科書や辞書に載っているものを参考にしたり、慣れてくれば自分で作ってみましょう。

先輩たちの体験談

活用はどうやって覚えるのが一番覚えやすいのでしょう?みんなはどうやって覚えているの?先輩たちの体験談を聞いちゃいました!

「フランス語の活用は、大学でフランス語を勉強してから最も困ったことでした。通常のER活用はいいのですが、頻繁に使う単語ほど例外な活用が多いという印象を持っています。また現在系以外に複合過去、単純過去、単純未来 etc などさまざまな活用がでてきて本当に苦労しました。」

そこでまず・・・

a.書いて覚える!

「ひたすら書いて覚えます。でも、このやり方はあまりよいとは思っていないので、何かよりよいものがあれば知りたいです。」
「やはり、ひたすら書くこと!!」
「とにかく書いて書いて覚える。フランス語で書かれた本など見て確かめたりなどする。」

他の方法は?

b.書いたり声に出して覚える!

「去年の後期の授業で、毎回のように動詞の活用のテストがあったため、そのテスト勉強時に一番勉強してました。憶え方は何回も活用を書き、また暗唱していました。」

「活用嫌いです。そして苦手です。そんな私が勉強したやり方は、口頭においてはひたすら口に出して言ってました。これは主に留学中で、常にホストファミリーに見てもらっていました。よく抜き打ちで、≪Yuriko, dis la conjugasion de “mettre”≫とか…。いつもje,tu,il,nous,vous,ilsじゃ意味ないので、逆から言わされたり、向こうから指名されて言っていました。」

「何回もjeからilsまで声に出して音を覚える。音を覚えられたら今度は書きながら声に出してスペルを覚える。」

「語呂あわせとかがあると忘れにくいとは思うが、フランス語だと読まない部分があるから、すこし難しいと思う。個人的には、どうしてものときは語呂合わせは使わずに、無理にでも綴りのアルファベットを言って、覚える。(ONT を「オント」ではなく「オー、エヌ、テー」とか。フランス語読みがいいと思う)あとは半過去とか現在形とか、変形する部分を覚えておくと、適応しやすい。(NOUSのときはONT とか) でも、自分に合った方法が一番いいので、いろいろなことを試して見つけることが(それ自体も)一番覚えやすいと思う。苦労すれば苦労するほど、覚えやすいかも。」

「とにかく書きまくって、問題をたくさん解けば覚えました。」

「一年生の頃は、毎週の動詞の活用小テストのために、紙に表を書いて覚えていました。不規則な活用をまとめてノートに書いたりもしました。最近はこの動詞、活用があいまいだなと感じたら紙の辞書で引いてみます。同じような活用をする動詞がまとめて書かれているので、眺めていると記憶に残ります。あと、一年生のころと違って、最近は発音からスペルが書けるようになったので、それぞれの先生のテキストの音から活用を覚えていると思います。」

「あとは活用語尾を口に出して何回も言って、ゴロみたいな感じで覚えてたら定着しました。」

「まだしっかり覚えていません(汗) 書きながら、発音しながら、何とか頭に入るような感じだった。」

「とにかくブツブツブツブツ1人で唱えるのが1番だと思います。受験のときには、スペルはほとんどが決まりどおりにやればいいから例外だけはとにかく何度も書いたり読んだりして覚えました。何度もやっていればちゃんと定着していくと思います。」

「ひたすら唱えたり書いたりしてるだけですね・・・・  いまだに活用あやしいです。。」

「とにかく書きまくって、問題をたくさん解けば覚えました。あとは活用語尾を口に出して何回も言って、ゴロみたいな感じで覚えてたら定着しました。でも何回も問題解くのが一番だと思います」

「ひたすら活用語尾を連呼!」

他にもまだあるよ・・・!

c.分類して覚える!

「普段は地道に活用を覚えています。一応様々な例外な動詞にも活用パターンに似たものがあると思うので●●は〇○と同じような活用などと覚えています。」

「とにかく知らない動詞が出て来たら活用を調べる。たくさん調べているうちにいくつかのタイプの活用に分かれるのが分かるし、いちいち調べて発音してメモすることによってなんとなく覚えていきました。あとは小テストをがんばりました。でも、未だにきちんと覚えてなくて辞書を見ないと活用が分からない単語ももちろんあります・・・・  詰めが甘いです 」

「第1群とか第2群の規則動詞はまとめて覚えられるけど、他のはなるべく書いて覚えたほうがいいのかな?と思います。後は似た活用をする動詞はまとめて覚えるようにしています。」

「覚えるというより、何度も辞書の巻末を見て、慣れる感じです。それと、フランス語の活用のみが載っているの本(仏検5.4.3級の対策本の一つで薄っぺらいが、かなりわかりやすい)をよく見るようにしています。」

「活用ハンドブックっていう薄くて、80個動詞が載っている本に乗ってる活用は一回全部書きました。その本を使って、毎回活用のテストがありました。20個ずつぐらいに区切って範囲として、テストされていました。20個とはいえ量が多かったので、直前にぱーっと見て、間違えそうなところだけチェックしていました。一回書いたのとテストで間違いは減ったと思います。あとは勘でなんとかなっています。怖いです。」

「活用は確かに難しく、今も辞書や活用表で確認する時がしばしばです。私の場合、特に珍しい覚え方はしていません。とにかく書いて練習して覚えます。それでも活用は難しく、なかなかすぐ頭に浮かんでくるのではありません。そういう場合は、動詞たちを自分の中でグループ分けして覚えています。例えば、mentirとpartirの活用の形は似ているので、「こういう動詞はこういう形をとる」という風に考え、整理します。少し分かりにくい説明かもしれませんが、自分のなかで、似たもの同士を関連させて、覚えています。つまり、一つ一つの動詞を一人称から三人称、単数から複数まで細かく覚えるのではなく、グループ化します。」

さらに、さらに・・・

d.例文を作って覚える!

「実際のécritの面はとても苦労した記憶があります。同じ発音なのに、違う書き方なので、これはひたすら書いてました。あとは、受験生が古文の活用を覚えるためによく見られる、トイレに活用表を貼ったり、ケータイの待ち受け画面を活用表にしたりしてました。でも、一番効果的なのは例文を丸暗記することだと思います。例えば私がêtreで覚えた例文は≪Je suis japonaise≫≪Tu es jeune≫≪Il est beau≫≪Nous sommes petits≫≪Vous êtes marrants≫≪Ils sont étudiants≫です。このように身近な形容詞と一緒に覚えました。個人的には一番お勧めです。語彙も一緒に増やせるので一石二鳥です!!」

「とりあえず唱えます ひたすら呪文のように…そして文章を自分で考えて使ってみます。」