英語演劇の伝統  

 英語学科には半世紀以上に及ぶ学生による英語演劇の歴史があり、その発祥は、イエズス会が古くから演劇を教育に取り入れてきたという伝統にあったと言われています。      
 イエズス会の神父が教員の過半数を占めていた時代以来、英語学科では教員と学生の間の距離が近く、まるで大きな家族のように親しく交わりながら、英語を学び、英語を通して人間の生き方について考える少人数教育の伝統が育まれてきました。その象徴的存在が英語演劇だったと言えるでしょう。
 組織の流れとしてはSELF Drama Group (1963年)→SETS(Sophia English Theatrical Society, 1970年)→SMP(Sophia Model Production, 1981年)→SSC(Sophia Shakespeare Company, 2012年)のように継承されて来ました。最初はドナルド・メイスン神父(Father Donald Mason, 1955年―1986年在職)の英語学科の授業(「英語演劇論」)の一環として始まり、課外サークル活動へ発展、他学科の学生にも開放されるようになりました。メイスン神父が亡くなられた後はドナル・ドイル神父(Father Donal Doyle, 1978-2002年在職)がその遺志を引き継ぎ指導にあたっておられましたが2004年にいったんその歴史に幕を閉じます。そして2012年、東郷公徳教授の尽力によりSSCとして復活、現在に至ります。
 ここではSMP発足初期の団員だった一人の卒業生の思い出をご紹介します。また英語演劇を復活させた東郷公徳先生にもその経緯と将来への展望も語っていただきました。最後に、卒業生のご協力により、1978年より2004年に上演された演目をリストアップいたしました。
 エピソードをご提供下さいました方を始め、ご協力いただきました卒業生の皆様に深謝申し上げます。

                              (文責、石井紀子)

~目次~
卒業生の思い出 (by R.K.)
SSC発足の経緯と今後の展望 (by 英語学科教授東郷公徳) 
演目リスト 1978年~2004年 (by R.K)