国際教育開発は、「すべての人々が教育を受ける権利を享受できるような仕組みをつくる」という普遍的な課題に取り組む分野です。途上国の学校に通えない子どものことを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、日本に居住する外国につながる子どもに対して、誰が、どのような就学支援をしていくか、ということも国際教育開発が扱う重要な課題の一つです。現在、教育課題は、各国の国内問題と考えていては解決できないような、グローバルな課題になってきています。こうした現在的で複雑な課題に取り組むには、教育の営みをローカルの文脈に即して理解する力と、世界的な動きを捉えるグローバルの視点の両方を持つことが欠かせません。教育という身近な営みを通して、世の中の仕組みや繋がりについて考えてみましょう。