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授業紹介:演習(国連と紛争解決1・2)

担当教員:植木安弘
カテゴリ:応用(400シリーズ)
レポート日:2017/12/8

FGSの学生は普段どのような科目を履修し、どのようなことを学んでいるのでしょうか。
今回は植木安弘先生による科目「演習(国連と紛争解決1・2)」をご紹介します。

授業紹介:演習(国連と紛争解決1・2)植木安弘

教員からのコメント

私のゼミは「国連と紛争解決」をメイン・テーマにしているが、国連を通じた紛争解決を分析し検証するだけでなく、広く国際政治・社会に関わる問題を取り扱っている。国連そのものが、国際の平和と安全に寄与するだけでなく、基本的人権や人間の尊厳を守り、経済や社会の開発に貢献し、法治社会を発展させながら、国際問題を解決するための国家間の協調を促進するという目的があるからである。

春学期は、国際政治分析のレビューに加え、紛争の平和的解決や強制行動(経済制裁や武力の行使など)の在り方を、事例を挙げて概説する。さらに、紛争予防行動、平和維持活動、平和構築活動などについても理解を深める。論文を書くための方法論のレビューも行い、文献講読や討論が中心となる。秋学期は、国連や国際社会の課題を取り上げ、また、受講者の研究を基に紛争解決の事例研究や各自のテーマの研究発表を行う。

卒論やゼミ論のテーマもかなり広範囲で、これまでに扱ったテーマの中には、北アイルランドとバスク紛争の比較や「DDR(武装解除、動員解除、社会復帰)」の研究、国連平和維持軍への要員提供に関する経済的考察といった紛争関係の論文から、シンガポールとカンボジアの一党権威体制と経済発展の比較、フランスにおける非常事態宣言と市民社会の対応、ドイツの東方政策研究、難民受け入れ国における体制の比較、途上国の食糧安全保障と多国間、二国間支援の役割研究などがある。

ゼミ合宿や夕食会なども行っている。3 年時に留学する学生も数人いる。ゼミからは毎年一人から二人大学院に進学している。

授業紹介:演習(国連と紛争解決1・2)植木安弘

学生からの声

・植木ゼミでは世界で起こっている紛争の原因やその解決において国連が担う役割について研究します。扱う事例は毎回先生が持ってきてくださり、SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)から連想される身近なものからニュースで取り上げられるような時事的なものなど幅広く、今世界的に話題となっている問題に国連がどう機能しているかを知ることができます。国連はもちろん各国の対応や該当する地域機構との関わりなど多角的な視座から問題解決を考察します。自分がメジャーとして勉強している国際政治の紛争だけでなく、グローバル化が進んだ現代の世界的な問題は複数のアクターが入り混じり、専門家の見解も様々という特徴があります。自分が植木ゼミに入ろうと思ったのもそのような特徴に対応でき、より中立的な立場から国際情勢を把握できるようになりたいと思ったからです。実際の授業では問題に対する国連の対応について概説してくださるだけでなく、元国連広報官である植木先生の見解も聞くことができ、その点も植木ゼミの魅力ではないかと思います。実際のゼミは先生の話、意見しているメンバーの話をみんな真剣に聞いていて真面目な雰囲気ですが、植木先生が優しいのでリラックスしたムードで授業していることが多いです。メンバーもみんな仲が良く、また3年生の男子は自分も含め体育会に所属している者が多くて、課外活動にも積極的な印象があります。ゼミが始まったら勉強に本腰を入れたいけど、課外活動や自分のやりたい事もおろそかにはしたくないと思っている方には非常に向いているのではないかと思います。(田甫武大/総合グローバル学科3年)

・私が履修しているゼミは元国連広報官である植木安弘教授の下世界で起きている出来事を新聞記事や国連のホームページから抜粋し、英語の記事は英訳をするなど国連が世界の問題に対してどのようなアプローチを行なっていてそのアプローチは効果的であるかなどを議論し合うゼミです。受講している生徒の関心のある地域や関連する問題を取り上げるなど幅広く学べるゼミです。問題が起こっている国の背景や近隣国も同時に学べるため毎回吸収できる情報量はとても多いと思います。私がこのゼミを履修しようと思ったきっかけは、この学部に入学しようと思った理由にもなりますが、将来国際機関特に難民問題に興味があるのですUNHCRで働きたいと考えています。そのため、実際に勤務経験のある植木教授の元で学ぶことで将来のキャリアが見えてくると考えたため、履修を決めました。 現在はゼミ長を務めさせていただいており、植木教授の知識量には毎回驚かされると同時にとても気さくな方でどんなことにも親身に相談にのってくださる優しくも頼りにもなる教授です。このゼミを履修して、自分の興味のある地域や専門分野のみを学習するのではなく幅広く学習する必要がある事、また他学部の生徒もいるので、さまざまな視点から物事を分析できるため、とても楽しくも有意義なゼミです。(金森早紀/総合グローバル学科4年)

・国連と紛争解決ゼミでは、紛争や付随する様々な問題を扱い、それらの解決に向けた努力を国連の立場から分析しています。また、紛争が起こるメカニズムを、人間・国家・国際機関の各視点から分析し、北朝鮮情勢、IS問題や民族独立問題などの時事的なテーマに関しても討論を重ねています。他学部である私がこのゼミに入ろうと思ったきっかけは、2年次に大学の「カンボジアエクスポージャーツアー」に参加したことです。そこで戦後20年以上たっても深く爪痕を残す紛争の悲惨さを目の当たりにしました。なぜ戦争は起こってしまうのか、そんな素朴な疑問と平和構築への興味をその時に持ったのです。現在は民主化と経済発展の関係性についてカンボジアとモザンビークを例に比較・研究しています。植木ゼミの魅力は何と言っても教授の幅広いご経験だと思います。どんな問題に対してもご自身の経験談と絡めて解説して下さり、非常に興味深いです。また、「国連」「紛争」と名はつくものの扱うテーマは非常にバリエーションに富んでおり、見聞を広められることも魅力だと感じています。今年は、合宿を始め懇親会も複数行われ、ゼミ生同士の親睦も深まっています。教授を始め、学生もとてもウェルカムな雰囲気でFGS以外の学生でも参加しやすいと思います。(庄司絵美里/外国語学部ポルトガル学科4年)

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