■ 講演会2019年05月14日 15:10:51 文化遺産講演会「カンボジアの大型影絵芝居スバエク・トム 時代に合わせて生き残るとは? 伝統芸能を担う人々の苦悩」が2019年5月30日(木)に開催されます。
アンコール遺跡を抱える観光地としてにぎわうシエムリアプ州に、「スバエク・トム」 という伝統芸能があります。 大きな牛の皮に細かな彫りを施して作った影絵人形を操って演じる、影絵芝居です。 野外に幅10メートル高さ4メートルもある大きな白布のスクリーンを立て、ココナツの殻を燃やして出る大きな炎を光源にシルエットを映し出す演技は、壮大で幻想的です。けれども、この芸能を専門とする一座は昔から数少なく、2005年にユネスコ無形文化遺産への登録が決まって以降も、国による支援体制もなく、上演の鑑賞を求める国内外の観光客が大々的に増えるということもありません。伝統芸能も、時代に合わせて新しくしていかなければならないのでしょうか?一座はどんな努力をしなくてはいけないのでしょうか。講演では、スバエク・トムの演技の特徴や演目となる物語、人形の制作方法を紹介するとともにシエムリアプ州サラコンサエン村で昔ながらの上演を続けるティー・チアン一座の活動と現状についてお話しします。(講師より)
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