研究グループ2 『東南アジア・イスラームの展開』(第一期:2006-2010年度)

 従来、ほとんど研究がなされてこなかったアラビア文字表記のマレー語であるジャウィについて、先の「現代イスラーム世界の動態的研究」に始まる先駆的な研究を基礎として、ジャウィ文書資料の広範な調査収集を行い、それらを用いて、東南アジアにおけるイスラームの展開について研究を行う。
 あくまでもジャウィ文書研究を基盤とした実証的な研究の蓄積を主たる目的とするが、早稲田大学を拠点とする研究グループ「アジア・ムスリムのネットワーク」とも連携しつつ、東南アジア地域内でのつながりや差異、南アジアや中東など域外との関係に注意を払い、各地のイスラーム運動やイスラーム民衆文化、イスラーム思想、エスノヒストリー等に関して研究を積み重ねる。当面、(1)キターブの収集・目録作成、(2)ジャウィ資料を含む現地語資料を用いた政治思想・運動の研究、(3)東南アジア・イスラーム研究の再検討とジャウィ文書研究の位置づけ、を3つの柱として、現地調査や文献収集を活発に実施し、シンポジウム、論集刊行などに取り組んでいく。
 前述「現代イスラーム世界の動態的研究」の後に、平成14-15年度トヨタ財団研究助成「東南アジア海域世界のジャウィ・ネットワークに関する基礎的研究」(研究代表者:川島緑)などによって継続されてきた共同研究を発展的に継承する。
 年間4回の研究会、研究合宿を研究活動の中核において、年度ごとにとくに重点を置く主題を決定して取り組み、随時に成果を公開していく。

ジャウィ文書研究会(アーカイヴ)
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