受験情報 / 在学生から新聞学科

4年生  松本亜夕美    

<夢の実現-「もっと知りたい」という知的好奇心が大事>


 

  上智校内のメインストリートは、両脇の木々が秋空の下ちょうどきれいに黄色く染まっていて、受験に来た高校生の私は「ここで大学生活を送りたいなあ」と思いを強くしたのを覚えています。私の受験や大学生活の話が少しでも受験生のみなさんの参考になればと思います。

  あの頃の夢がかない、私も今や4年生。1年生の頃からTV演習や新聞演習、コミュニケーションや時事問題の授業を取ってきました。実際にTV番組を作ったり、インタビューをして記事を書くことも。2年次からのゼミでは、プレゼンテーションもあります。なにげなく見ていたテレビを始め、メディアについての見方が変わります。自分の持つ疑問や探求心を日々変わるメディアをベースに、自由に伸ばし追求できる学科だと思います。自分から動いていくことが勉強です。

 

<交換留学の夢がかなう>
  
  また、私は3年生の途中から4年生前半まで、北アメリカの大学へ1年間の交換留学をしました。これは入学時から希望していたことでもあって、上智には協定校がたくさんありますから、海外滞在経験のなかった私もTOEFLを受験して出願の準備をし、可能になりました。新聞学科生なので、英語だけではなくて、アメリカのマス・メディアについて学ぶこともでき、とても有意義でした。
  
  2年半、学科で得たことがあったからこそ、アメリカと日本のメディアの違いや人の考え方の違いが見えてきたのだと思います。アメリカでの授業や課題の数々はとてもハードですが、滞在中は多国籍な友人を作ったり旅行もするなどとても濃い日々を送りました。とにかく足を使って、いろいろなものをみて分かることが多く、実際の体験の貴重さを感じます。

 

<公募試験に応募>
  
  このような大学生活を送ってきましたが、 私は大学に入学して上京してきたひとりです。それまではテレビや新聞 、雑誌が、地方にいた私にいろいろなことを伝え見せてくれました。 そこで、情報を発信する側についてもっと知ることができたらおもしろいかなと思い、上智の新聞学科のパンフレットを見て第1志望に。もともとは一般試験を受けるつもりで勉強していたのですが、公募推薦枠が初めてでき、チャンスが増えるならと応募しました。もちろん同時に受験勉強は文系中心にしていたのですが。
  
  まず、高校3年の夏までにTOEICを取り、秋には提出する自己推薦文と、地元のメディアを一つ取り上げて調べる課題レポートを書きました。受験勉強と並行してやることが多くて大変ですが、今思うと最初からあきらめずに良かったと思います。2日間の初日は筆記試験と小論文。筆記で実はあまり手応えがなかったのですが、開き直った翌日の面接でかえって思いっきり面接で話をすることができた気がします。

 

  一般試験の2次試験、推薦の筆記については、その年に起こった主な出来事や話題になった用語を新聞などで簡単にチェックしておくといいです。小論文やレポートでは高校生の自分なりに考えたことを、順を追って表現できることが大切だと思います。面接でも「なぜ新聞学科で勉強をしたいか」や「自分」について面接官の先生に伝えようと努力してみてください。
  
  私は高校生の頃はとにかく友達と遊び、文化祭や体育祭を楽しみ、笑ってばかりでした。そんな充実した生活から、自分の意思ができたのかもしれません。少しでも「もっと知りたい」と思える分野を広げるための受験であり、勉強をしたと思います。その結果、今大学でやりたいことをでき、たくさんの人に出会い刺激を受けられたことは、本当に良かったと思っています。勉強を一生懸命しつつも楽しいことや自分の将来への思いを忘れずに、受験生のみなさんがんばってください。(2001年11月19日)


2001 copyright(c) Sophia University Department of Journalism