◆◆39号(1999/3/25)から◆◆

渡辺薫教授の最終講義、送る会

 新聞学科で、23年間教鞭を取られた渡邊薫先生が、1月30日に上智大学での最終講義を行いました。3号館311教室で行われた講義には、学内関係者、渡邊ゼミOB及び在校生などの約70名の方々にお集まりいただきました。

 講義の始めに、渡邊先生より、出席の方がたに祈りが捧げられ、先生の生い立ちから大学生活、留学時代の思い出などユーモアを交えてお話になられました。そして卒業後、NHKに入局した経緯や上智で教鞭をとりはじめたころのことなどをなつかしそうに語られました。

 また、先生は大学の講義のなかでも「ゼミ」の大切さを訴えられ、今後も是非「ゼミ」を発展させていって欲しいと願われました。

 最終講義は、周囲の心配をよそに、予定時間を大幅に延長し、二時間弱の熱弁となりました。講義の最後に、はじめと同様に祈りを捧げ、「渡邊ゼミ」お得意の「校歌」「学生歌」を、円陣を組んで合唱しました。

 その後、ホテルニューオータニフォーラム清水谷に場所を移して、「渡邊薫先生を送る会」が開催されました。

 はじめに、理工学部教授スコット・ハウエル氏よりご挨拶いただき、ドナル・ドイル教授の乾杯の音頭で送る会はスタートしました。 久しぶりに会う先生方や旧友との会話に華を咲かせ、当日の主役である渡邊先生は、いつもの通りの酔っ払いで、すでにご機嫌。

 会のなかで、出席者一同より記念品と花束の贈呈があり、プレゼンテーターを、共同通信社の小沢剛氏(51年卒)と在学生の牧野珠里さんがつとめました。

 会の最後に、新聞学科長の鈴木雄雅教授よりご挨拶をいただき、渡邊先生の思い出をお話いただきました。

 その後、渡邊先生が、ご出席の皆様にご挨拶をされ、またまたお得意の「校歌」「学生歌」を皆で合唱し、渡邊先生の益々のご健勝を願ってエールの交歓をキリンビールの森田裕之氏(61年卒)と博報堂の高橋宏昭氏(62年卒)がおこない、日本経済新聞社の渡辺智哉氏(62年卒)による記念写真の撮影で、会はめでたくお開きとなりました。

 もちろん、ご想像通り「なべゼミ飲み会」はここで終わるはずもなく、赤坂・恵比寿と時の経つのも忘れて盛り上がりました。

 文末になりましたが、渡邊先生の益々のご活躍とご健勝をお祈りするとともに、今回の最終講義・送る会でお骨折りいただきました各方面の皆様に感謝申しあげます。 ありがとうございました。

(平成元年卒 深堀一水)

なお、最終講義録は『コミュニケーション研究』の最新号に再録されています。