デプレ, ミカエルDESPREZ, Michaël

  • 職位教授
  • 専門16世紀から17世紀にかけての演劇史

授業について

いろいろな授業をしていますが、なかでも、英仏翻訳演習では、モードの広告から文学テキストまで、多種多様な領域におけるこの二つの言語の使い方を、習得しています。大衆向けの出版物や専門的な内容のものも取り上げます。到達点となる言語としてフランス語に取り組むことで、ひとつの言語の働きをより深く理解することができます。その意味で、フランス語を出発点の言語として、もっぱら到達点となる言語に精力を注ぎがちな単純な翻訳の授業とは異なっています。

最近研究していること

ルネッサンス初期から17世紀のフランス、イタリアの演劇を通して、近代ヨーロッパ演劇の起源を研究しています。テクストの分析に留まらず、当時の劇団を成立させていた諸条件―役者の修行方法、金銭的な問題、社会における彼らの地位など―に特に関心を持っています。

私のこの一枚

シチリア島の繁栄を極めた都市セリヌスの廃墟の広場に面した寺院のひとつです。西洋文化の揺籃の地は、ギリシャとその植民地です。こうした廃墟は、今日の私たちの間に残っているひとつの文化の貴重な遺産の所在を示しています。その文化から、ヘレニズムの時代に、文学や文学批評が生まれました。すべてがそこから生まれています。