澤田 肇SAWADA, Hajime

  • 職位教授
  • 専門19世紀文学、CALL(コンピュータ支援語学教育)、舞台芸術

授業について

「文学研究」の授業では自分でも勉強するのが面白いと思うテーマで毎年内容を考えます。パリをテーマとした講義をきっかけに、同好の士を募って共著の『パリという首都風景の誕生 フランス大革命期から両大戦間まで』(上智大学出版、2014年)を刊行しました。「舞台芸術論」の授業では、なぜオペラとバレエが至上の舞台芸術なのかを考えながら、あれこれDVDやYouTubeの動画を見て解説します。バレエ関連の本はたくさんあるのに、授業で使えるフランス・オペラに関する研究書はなかったので、自分で『フランス・オペラの魅惑 舞台芸術論のための覚え書き』(上智大学出版、2013年)を執筆しました。

最近研究していること

やると面白いのではと思う授業をして、その後に研究としてまとめるようにしています。2016年に文学部横断型人文学プログラム芸術文化論コースの授業として「舞台芸術の世界」をコーディネーターとして主宰し、いろいろな分野のゲストにお話をしてもらいました。これを読んでためになるようにと『舞台芸術の世界を学ぶ オペラ・バレエ・ダンス・ミュージカル・演劇・宝塚』(上智大学出版、2018年)を編集しました。現在は19世紀のオペラを集中的に研究しており、2019年に本として上梓します。近い将来には、バルザックに関する個人的考察を集めた研究書を刊行する予定です。

私のこの一枚

日本バルザック研究会(http://balzac.webcrow.jp)のホームページの写真です。僕が主として専門にしているのは、フランス最大の小説家オノレ・ド・バルザック(1799-1850)の作品です。このホームページには、論文から写真まで、たくさんの情報があります。あれこれと見学してください。小倉孝誠編『十九世紀フランス文学を学ぶ人のために』(世界思想社、2014年)では、僕がバルザックを含む19世紀前半の作家について解説しています。ちなみに、僕が翻訳したバルザックの小説を紹介するので、これを読んでから是非フランス語の原文にも挑戦してください。[1] 『二重の家庭』、『バルザック愛の葛藤・夢魔小説選集①』(水声社、2015年)所収;[2]『鞠打つ猫の店』、『バルザック芸術/狂気小説選集1』(水声社、2010年)所収;[3] 『エル・ベルドゥゴ』、『バルザック幻想・怪奇小説選集3』(水声社、2007年)所収;[4](共訳)『バルザック幻想・怪奇小説選集2 アネットと罪人』水声社、2007年。