湯浅 剛 (ゆあさ たけし/Yuasa Takeshi)

2019年着任 教授 修士(国際関係論)(1996年 上智大学)
オフィス: 2-712

担当科目

(博士前期課程)現代ロシア政治研究1, 2 ロシア政治史研究1, 2
(博士後期課程)現代ロシア政治専門研究1, 2 ロシア政治史専門研究1, 2

研究関心

ポスト・ソ連空間の安全保障、政治変動、地域機構
 ロシアや中央アジア諸国が加盟している地域機構(集団安全保障条約機構、ユーラシア経済同盟、上海協力機構など)の動向をはじめ、ソ連解体後の地域秩序の変動に関心をもっています。
 具体的には、共同研究の一環ですが、ユーラシア諸国の原子力開発、1945年敗戦後の日本の対外政策にとってのシベリア抑留問題、ポスト・ソ連諸国の体制移行における資源ファクター、といったテーマに取り組んでいます。また(個人研究なので、きわめてマイペースですが……)ソ連軍のアフガニスタン侵攻(1979年)以降のユーラシア内陸部の紛争と和平に関する歴史についてもまとめるつもりです。

主要業績

(1)「クリミア併合とヨーロッパ安全保障」(広瀬佳一編『現代ヨーロッパの安全保障:ポスト2014 パワーバランスの構図を読む』ミネルヴァ書房、2019年、所収)
(2)「国際政治と安全保障:国際社会の変容との連動」(宇山智彦、樋渡雅人編『現代中央アジア:政治・経済・社会』日本評論社、2018年、所収)
(3)『現代中央アジアの国際政治:ロシア・米欧・中国の介入と新独立国の自立』(明石書店、2015年)
(4) (共編著)『平和構築へのアプローチ:ユーラシア紛争研究の最前線』(吉田書店、2013年)
(5) (共訳) D. トレーニン『ロシア新戦略:ユーラシアの大変動を読み解く』(作品社、2012年)

学生へのメッセージ

「楽しくなければ学問ではない」ということが大前提ですが、それに加えて、研究の独自性や社会性も大学院での学究には求められると思います。世の中と結びつくために自分に何ができるのか意識しながら、みなさんそれぞれの知性を磨いていってほしいです。