哈爾濱(ハルビン)学院記念碑祭が行われました。

秋山 真一

 4月15日(土)、今年も東京都八王子市にある高尾霊園にて哈爾濱(ハルビン)学院記念碑祭が行われました。この記念碑祭は戦前・戦中に満州国・ハルビン(現、中国黒竜江省ハルビン市)にあった哈爾濱学院でロシア語を教え、ロシア語を学んだ方々の遺品や分骨が納められた記念碑のもとに、哈爾濱学院の同窓生や関係者が集まって行われているもので、毎年上智大学の教員も招待されています。(上智大学と哈爾濱学院との関係についてはこちらもご覧ください。)

記念碑祭の様子

記念碑祭の様子

 今年は学部長として村田先生、学科から井上先生と秋山、歴代教員として外川先生と宇多先生、学科卒業生兼元学科事務職員として茂木和代さん(14期・1974年卒)が参列しました。また、上智大学でハルビン学院顕彰奨学金を授賞された卒業生の青木緑さん(50期・2010年卒・現NHK勤務)も参列していました。

卒業生の青木緑さんも参列していました

卒業生の青木緑さんも参列していました

 この1年間に哈爾濱学院の同窓生で亡くなられたのは判明者も含めて17名。その中には哈爾濱学院が終戦とともに解散となったときに燃やされた校旗の燃え残りを保管されていた同窓生もいらっしゃったそうで、今回その校旗の燃え残りを拝見することができました。

哈爾濱学院校旗の燃え残り

哈爾濱学院校旗の燃え残り

  今年は遅めの満開となったソメイヨシノの桜吹雪が風に舞って、記念碑祭に花を添えていました。哈爾濱学院の同窓生からは「2020年の哈爾濱学院創立100周年まで元気でいたい」との声が聞かれましたが、2020年までと言わず、まだまだ今後も元気に哈爾濱学院の貴重な思い出を語っていただきたいと、関係者として切に願っています。

ソメイヨシノがまだ咲き残っていました

高尾霊園のソメイヨシノはまだ咲き残っていました