サッカーW杯で盛り上がっています!①

ロシア語学科 3年
加藤 芳樹(サンクトペテルブルクに留学中)

 いよいよサッカーW杯が始まりますね。ロシア・ナショナルチームも3大会ぶりに出場し、僕が留学しているペテルブルクでもW杯の話題で盛り上がりつつあります。そこで今回は僕のおすすめ選手を3人紹介したいと思います。

写真左端が筆者

写真左端が筆者

 おすすめはヴィクトル・ファイズリン(MF)とアレクサンドル・ケルザコフ(FW)、そしてアラン・ザゴエフ(MF)です。

 ファイズリンは極東・ナホトカ出身で若い頃はハバロフスクでプレーしていました。現在は、ゼニト・サンクトペテルブルクでプレーしています。パス、ドリブルに長けていますが、近年はクラブチームでの経験から守備的なMFもこなし、プレーの幅を広げています。代表チームではあまり見られませんが、クラブチームではパスコースを探してあたふたする一面もあり、ハラハラさせてくれる選手でもあります。ちなみに僕は一回彼のサインをもらおうとしたら、自家用車にひかれかけました(笑)。

 ケルザコフは実は控えのFW選手で31歳。実は日韓W杯にも出ていました。彼のゴール前での決定力の無さは結構有名なんですが、重要なゴールを決める選手でそれが故にクラブチームのゼニトや代表チームでもファンに愛されています。

 ザゴエフはこれまた控えという位置づけにいる選手です。控えではありますが23歳でロシアの10番を背負っています。本田のCSKA時代のチームメイトですね。彼はパス、ドリブル、シュート、フィジカルとポテンシャルは代表内でもトップではというくらいの才能の持ち主。しかし精神的な面でまだまだ成長できておらず、プレーに雑さが出たり、いらないところでファールをしたりしているやらかし感たっぷりな選手です。ただ前回の欧州選手権では3ゴールで得点王。今後の成長を期待しつつ、今大会でもいい意味で大暴れしてほしい選手です。

 折角おすすめなのに控えなのかよ!と思われてしまうかもしれませんが、今回のロシア代表は控えにするのがもったいないような選手がベンチにいるくらい良い選手が多いんです。全選手ロシア・プレミアリーグ所属で、ロシアリーグ・オールスターって感じです。ヨーロッパで活躍している選手がいないので地味に思われるかもしれませんが、ロシアの試合を見て、ロシアリーグってそんなレベル低くないなとか、国内リーグだけの構成でここまで世界とやれるんだとか、今まで本田以外でロシアリーグに興味を示さなかった人に関心をもっていただけると僕としてはうれしいです。