VOL.7
2005年卒業
千代田化工建設(株) 勤務
高橋知佳代さん

高橋知佳代 千代田化工建設(株)勤務

Q:現在どこでどのようなお仕事をなさっていますか?

  千代田化工建設というエンジニアリング会社でロシアの天然ガス開発プロジェクトの財務担当者として働いています。本プロジェクトは弊社を含めた3社での共同事業となり、プロジェクトリーダーであるフランスの会社で勤務しています。プロジェクト遂行のために編成されたチームはパリだけでも300名程度おり、所属メンバーの国籍は20か国以上になります。その他ロシア、日本、中国、インドネシア、シンガポール、ベルギーに拠点を置き、マイナス50度のロシアの永久凍土に天然ガスの液化設備を作っています。

パリオフィスにて

 Q:なぜ、現在の職場を選んだのですか?

 世界と日本を繋ぐ仕事に携わりたいと思い、今の会社を選びました。
 入社前のOB訪問で見たサウジアラビアの現場での多国籍メンバーの笑顔の写真がとても印象的で、国境や国籍を越えて世界に貢献できる仕事ができると感じ、入社を決めました。

JV Finance Team

JV Finance Team


Yamal LNG 現場 ”Courtesy of Yamal LNG”

Yamal LNG 現場 ”Courtesy of Yamal LNG”

Q:ロシア語学科で学んでよかったと思うことは何ですか?

 先生と学生の距離が近いことです。在学中、悩むことがあるたびに先生方にたくさん相談にのっていただきました。また定期的に試験があり、日々学習する環境が整えられています。先生方の懇切丁寧な指導はたくさんのことを学ぼうとするモチベーションに繋がりました。

 Q:在学中に一番印象に残ってることは何ですか。

 ロシアを実際訪れて、現地の人々と交流することを通じて、自分とは全く異なる価値観に触れたことです。一番印象的だったのは、現地の先生が共産主義時代のよさについて語ってくれたことです。日本で学んだ歴史や文化を実際にその社会に生きている人がどう受け止め、どう感じているのか生の声に触れることで、多面的に物事を捉えることの大切さを学びました。

 Q:後輩へのメッセージ

 大学4年間は自分でやりたいことにチャレンジできる貴重な期間です。学問にプライベートに精一杯取り組んで、たくさんの経験を積んでください。経験こそが様々なことを受け止めて結果にする力になります。学生時代は何のフレームもなく、自分が感じたままにたくさん物事を吸収できることが醍醐味です。また素敵な仲間を見つけてください。社会人になっても人との出逢いこそが自分の人生を豊かにしてくれると日々実感しています。

完工したサハリンLNGプラントの夜景 ”Courtesy of Sakhalin LNG”

完工したサハリンLNGプラントの夜景 ”Courtesy of Sakhalin LNG”