VOL.12
2007年卒業
日立建機株式会社
笠晋也さん
工場内で製造されている油圧ショベル①

笠晋也 日立建機株式会社勤務

Q1.現在はどこで、どのようなお仕事をなさっていますか。

私は現在、日立建機株式会社に勤めています。当社は建設機械、運搬機械、及び環境関連製品等の製造、販売、レンタル、アフターサービスを行なっております。私は全世界のアフターサービス事業を統括している部門に所属しております。アフターサービス事業はお客様の利益を極大化することを常に念頭に入れ、お客様に販売後も機械を生涯に渡りサポートするというお客様との信頼関係確立に欠かせない非常に重要な事業です。建設機械は例えばビル等の建設に使われますが、機械が故障により止まっている時間が長ければ長いほど、建物が完成する納期に遅れが生じ、お客様の仕事に損害を与えてしまいます。お客様の機械の補修に必要な部品を必要な時に供給し、機械の補修を行なアフターサービス体制を確立し、いかにお客様の機械が止まっている時間を少なくするか、機械の稼働率を上げることが主要な使命です。

 その中で私は事業の中期計画策定や進捗管理、予算編成や業績管理、事業において毎月実行すべき各施策やその進捗についての管理等々、事業全体の取りまとめ、進捗や方向性の取りまとめを行なうチームで仕事をしております。

 

工場内で製造されている油圧ショベル①
工場内で製造されている油圧ショベル①

 Q2. なぜ、現在の職場を選んだのですか。

 学生時代にロシアのことについて学んだことを通じて、日本もロシアも自国以外との関わりの中で成り立っており、そこには様々な分野での協力関係があるということを感じました。だからこそ日本と日本以外の国との橋渡しになることができるような仕事に就いて、世の中のために役に立っていると実感したいと思いました。建設機械は例えば道路や建物を作ったりすることに使われます。道路、建物ができ、町が作られていき、そこに人や物が行き交ってあらゆる活動が始まっていきますが、建設機械はその中の起点で礎となる重要な役割を果たしています。また、当社は国内のみならず世界各地に事業展開しているため、世の中の役に立つためにやれることがたくさんあるのではないかと考え、選びました。

 

工場内で製造されている油圧ショベル②
工場内で製造されている油圧ショベル②

 

Q3. ロシア語学科で学んで良かったと思うことは何ですか。

 教員と学生、学生同士の距離が近く、コミュニケーションをとることを大切にしていることです。例えば授業で出てきた困難な課題に対して、どうして良いか分からないことが出てきても、お互いに分からないことを共有し、協力しながら、課題を解決していくプロセスを踏んでおりました。社会に出て仕事をしていると、自分一人で完結する仕事は殆どありません。自部署を越え、他部門や様々なバックグランドを持った人を巻き込み、連携しコミュニケーションをとりながら進めていきますので、学生時代の経験が役に立っています。

 また、ロシアについて学んだことを通じて自分が日本人であることの自覚をより持ったことや日本とロシアの違いを知ったこと、多様性を知り、受け容れることの大切さを感じたことも大切な経験です。仕事上、海外グループ会社のスタッフと関わりますが生活習慣、文化も違いますし、仕事への考え方、取り組み方も国や地域で異なります。そのため、仕事における目的に向かって一緒に協力していく上で、お互いの違いを知る努力をし、その上でどのように歩みを進めるかを考えることが必要になるからです。

 Q4.在学中に一番印象に残っていることは何ですか。

ロシア語学科は「地獄のロシア」と呼ばれておりましたが、やはり非常に厳しい授業、課題、試験、そしてそれらに対しての日々の準備の大変さです。大変ですが、それだけ学業に存分に集中できる環境が用意されているということです。社会人になると勉強の時間を持つことは難しくなりますから、貴重です。

授業、課題や試験のため日々の準備が大変で、試験前日に準備中にうっかり寝てしまい、気がついたら朝… で焦ったこともあり、大変ではありましたが、日々考えて準備を進めてきたことは今に活きています。仕事には必ず納期があり、そこから逆算し、必要なプロセスとスケジュールを考え、多くの人との関わりの中で予定通り完遂できるよう調整していかなければならないからです。

 Q5. 後輩たちへのメッセージ

変化の激しい昨今、様々な国、環境で歩んできた人との関わりあいの中で生きる時代に今後ますますなっていくと思いますが、だからこそ、多様性を知り、受け容れ、そして自分の軸を持つことを大切にして下さい。