VOL.18
2008年卒
伊藤忠商事(株)
渡 彰太さん
【渡】写真①

渡彰太 伊藤忠商事(株)勤務

Q:現在はどこで、どのようなお仕事をなさっていますか。

 伊藤忠商事という総合商社に2008年から勤務しております。2009年~2013年のモスクワ赴任を経て、現在は東京本社で、製鉄原料のトレード業務に従事しております。
 原料の仕入れ先及び販売先は様々な国に亘ります。各国のサプライヤー(仕入れ先)とお客様との間に入り、国籍・言語関係無く、様々なバックグラウンドを持つ人々と調整/交渉することが求められます。
 基本的には英語でのやり取りとなりますが、ロシア/CIS地域のサプライヤー及びお客様とコミュニケーションする際は、敢えてロシア語を使うようにしています。ロシア語で対応することで相手のニーズも的確に把握でき、商談もスムーズに進みますし、何よりも相手の懐に入ることができます! ロシア語という自分の強みを活かし、新しいビジネスができた時の喜びはひとしおです。

 【渡】写真②

Q:なぜ、現在の職場を選んだのですか?

 大学でロシア語を専攻したからには、やはりロシア語を活かせる仕事に就きたいという思いがあり、ロシア及び旧ソ連各国でビジネスを展開している企業を志望しました。その中でも、「ラーメンから航空機まで」という言葉で表されるように(少々古いかもしれませんが)、総合商社におけるビジネスの幅の広さに興味を持ち、この業界を志望しました。
 入社して1年半という比較的早い段階でモスクワ事務所に赴任させていただき、モスクワではロシア人の上司の下で、医療、IT、新エネルギー等の分野で、新規ビジネス開発業務に従事しました。当初の志望理由の通り、ロシア現地で色々な分野の仕事に携われたことは、苦労もありましたが、かけがえのない財産になっています。

 【渡】写真①

Q:ロシア語学科で学んでよかったと思うことは何ですか。

 ロシアに携わる仕事をしていると、ロシア語学科の同期や先輩/後輩と仕事上でも繋がることが多々あります(それだけ、今の日本において、ロシア語人材は貴重ということかと思います)。ロシア語という強烈な個性を持っているロシア語学科の卒業生達が、各々の持ち場で存在価値を大いに発揮されていることに刺激を受けると同時に、日本とロシアの関係をもっと近いものにしたいという共通の思いをお互いに持っていることを再認識させられます。
 卒業してからも、このような会社や業界の垣根を超えた仲間意識を感じられるのが、ロシア語学科の魅力の一つではないでしょうか。

 【渡】写真③

Q:在学中に一番印象に残っていることは何ですか。

 入学直後、新入生はオリエンテーションキャンプという泊りがけの研修に行くのですが、移動のバスの中で、新入生一人一人に、ロシア語で名前を表記した名札が配られます。私に渡された名札は「ВАТАРИ」。。。。
 私の名前は「WATARI」です。「B」も「P」も入っていないはずなので、一瞬、先輩が間違えたのかと思いました。そうです、ロシア語のアルファベット(キリル文字)では、「WATARI」は「ВАТАРИ」となるのです。
 ゼミの海外遠征の思い出、ロシア留学中の出来事等、印象深いことは多々ありますが、これまでの常識をぶち壊された「未知との遭遇」という意味で、この名札が一番印象に残っています。

 Q:後輩へのメッセージ

 他の先輩方も言及されていますが、社会人になってから、「上智のロシア語学科を卒業した人のロシア語は上手い」というお褒めの言葉を耳にする機会が度々ありました。すなわち、上智・ロシア語学科には、ロシア語を勉強する日本一の環境が整っていると言えるのではないでしょうか。
 また、最初からロシア語に情熱を持っている人ばかりとは限らないでしょう。少しでも海外に興味があるとか、外国語を勉強したいという人にも、是非とも上智・ロシア語学科の門戸を叩いていただければと思います。日本人にとっては、まだ馴染みが浅いロシアだからこそ、私がそうであったように、人生を面白くするような多くの刺激に出会えることでしょう。