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リオ短信

矢澤達宏

研究のための出張でブラジルに来ています。
予定もわりと順調にこなせましたし、また今日は土曜日ということもあって、オリンピックを数ヶ月後に控えたリオデジャネイロの様子を少しご紹介したいと思います。

オリンピックを感じさせるポスターや装飾がもう少しあるかと期待したのですが、意外とみかけません。
このところの経済不振や汚職スキャンダルなどの影響もあるのでしょうか。
競技は市内のいくつかの会場で実施される予定ですが、既存施設を利用するケースも少なくありません。
市中心部からやや離れたオリンピック・スタジアムまでは足を伸ばせませんでしたが、開会式・閉会式やサッカーが予定されているマラカナン・スタジアムに行っても、マラソンやアーチェリーの予定されているサンボドロモ(カーニバルのサンバパレードの専用会場)に行っても、オリンピックの「オ」の字も見つけることはできませんでした。

サンボドロモ

つい1ヶ月前にはカーニバルで盛り上がったサンボドロモも、いまのところ閑散としたままです。

一方、ダウンタウンではオリンピックを機に大規模な改修工事があちらこちらで進められているのを目にすることができます。

市中心部の目抜き通り、リオブランコ大通りの大部分では通行を全面封鎖して路面電車(ライトレール;LRT)の建設工事が進められています。
東京でいえば銀座の中央通りを一時的に閉鎖するようなものですから、結構大胆です。
石畳っぽい路面に改修されているので、車両もサンタテレーザという地区に唯一残っている昔ながらのレトロなものが導入されるのかなあと勝手に想像を膨らませてしまいましたが、どうもそうではないようです。
かなり最新鋭の車両が導入されるそうです。

リオブランコ大通り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライトレール工事中のリオブランコ大通り。

国立図書館

調査で訪れた国立図書館も、ご覧の通り大規模改修中(利用可能ではありますが)です。

続いてコパカバーナ海岸に行ってみました。
ここでようやくオリンピックの雰囲気を感じることができました。
3月8日から開催されるビーチバレー・ワールドツアーのグランドスラム・リオデジャネイロ大会の会場が設置されていました。
コパカバーナではオリンピック本番でもビーチバレー競技が行われる予定なので、この会場がそのまま使われるのかはわかりませんが、オリンピックの雰囲気は感じることができます。

ビーチバレー会場01

ビーチバレーの会場です(内部まではよく見ることができませんでした)。

ビーチバレー会場02

会場の脇には、サブコートあるいは練習用でしょうか、複数のコートが設置されていました。

夕方、イパネマ海岸まで行ってみました。
ここは、私が四半世紀近く前に初めてブラジルを訪れたときの原風景といってもよい場所です。
ここはあの頃と全然変わらないですね。

イパネマ海岸

夕暮れのイパネマ海岸。

以上、リオからお伝えしました。