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留学体験記

伊藤 康博さん(フランス)

 僕はフランスのリール・カトリック大学に1年間の交換留学をしました。「留学」という言葉を聞くと僕の胸には何とも言葉では言い表しがたい感情がこみ上げます。なぜならあまりに多くの感情を其処で感じたからです。楽しいことも、つらいこともたくさんありました。そんな中で自分が大切にしていたこと、それは留学前にやろうと決めたことは最後までやり遂げるということです。僕の場合、それは社会学の勉強とサンティアゴ巡礼でした。僕は2年の時からE・デュルケムというフランスの社会学者に興味を持っており、その研究者の勉強を原語ですることが留学の目的の一つでした。そこから切り開けた視点というのは僕の人生にとってかけがえのない思考軸になっています。サンティアゴ巡礼道、このスペイン徒歩横断800キロの旅を知ったのは上智のフランス研究入門の授業中に見た1本の映画がきっかけでした。その映画に映し出される自然に魅了されたのです。実際に僕を包んでいった自然はあまりに美しすぎました。世界中からやってきた巡礼者との一期一会の出会いも魅力的で、あの1ヶ月間は僕の人生の気怠く豊饒なシエスタとなりました。

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