リマでの生活、新しい出会い

押田 麻里菜(おしだ まりな)

Hola todos, ¿cómo están?

こんにちは!イスパニア語学科3年の押田麻里菜です。私は今、ペルーの首都、リマにある、ペルーカトリック大学に留学しています。ずっと興味のあった文化人類学を勉強しています。大学にはたくさんの国からの留学生が来ていて、共通語はスペイン語。国によってスペイン語のアクセントが違うのが面白いです。アルゼンチン、コロンビア、チリ、メキシコ、スペインなどスペイン語圏からきている学生もたくさんいます。日々いろいろな人から異なるスペイン語をもらって、私のスペイン語はすごく多様性を帯びてきました。日本語を話しているときの私はあまりおしゃべりなほうではありません。でもスペイン語で話していると、大したことでなくても、話したくて、話したくてしょうがなくなります。スペイン語は、とりあえず何か言葉を発していることが重要な言語なんだと思います。

コロンビア、中国、ペルー人の友達と

コロンビア、中国、ペルー人の友達と

リマの交通はカオス状態。注意して歩かないと、轢かれます。公共交通ルートのほとんどは、一昔前に日本を走っていたようなマイクロバスが占めています。「非常口」と日本語で書かれたバスもちらほら。地球の裏側で、昔のバスたちは大活躍です。これがまたすごくて、お尻が宙に浮いてしまうほど揺れることもしばしば。リマに来た際には、ぜひ一度は乗ってみてください。

リマ郊外に出ると牛がたくさん

リマ郊外に出ると牛がたくさん

ペルー料理は、文句のつけようがないほど美味です。多様な気候を持つペルーの豊かな土地のおかげで、新鮮かつ様々な食材が簡単に手に入ります。何より、ペルーの人達は食べることが大好き。友達との話題には、必ずといっていいほど食べ物の話が登場します。お昼時になると、道端には食べ物を売るおじさん、おばさんが大集結。これほど食べ物の誘惑がある国は、なかなかないと思います。

私は今、ペルーの家庭にホームステイをしていて、ホストマザーの作るご飯も絶品です。主に鶏肉やジャガイモを使った料理が多く、主食がお米であることも日本人の私にはありがたい。家庭の味、というのは、レストランでは食べられない、また一味違ったものです。

週末には必ず家族の集まりがあります。そういった家族の強い結びつきは、とても素敵だと思います。 

ペルーの人は思っていたほど陽気ではなく(リマだから余計そうなのかもしれない)、初めのころはむすっとしている印象を受けました。でも、こちらから助けを求めれば必ず助けてくれて、表情にはあまり現れないけれど、親切な人も多いです。こちらから積極的に話しかければ、心を開いてくれます。

日系人も多く住んでいるため、特に日本人であるから目立つ、ということもありません。初めのころは、自分をうまく主張できなくてコピー屋さんにぼったくられたり、と悔しい思いもしました。それでも、最近はペルー人のふりをして、強く言い返せるようになりました。この国では、自分を強く持っていないといろんな面で損をします。特にお金に関しては、自分の言い分が正しいときには絶対に自分を曲げないことが大事だと学びました。

この4か月間で、たくさんの国の人達に出会いました。彼らと自分との違いや共通点を通して、自分がどういう人間であるのか、日々考えさせられています。留学をすることは、言葉の上達や、日本では学べない分野が学べるというだけでなく、様々な考え方を持つ人と出会うチャンスをくれます。残り半年、さらにたくさんの人と関わって、自分と向き合っていきたいです。

selvaの滝catarata

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