学科長の挨拶

上智大学外国語学部
イスパニア語学科
幡谷則子
NorikoHatayaWebなど用

イスパニア語学科の前身は、1955年に設置された文学部外国語学科イスパニア語専攻です。1958年の外国語学部新設に伴い、現在の「イスパニア語学科」が誕生しました。それからの半世紀、日本とスペイン、日本とイスパノアメリカ諸国を結ぶ懸け橋となって多くの卒業生が活躍してきました。21世紀に入り、グローバル化の一層の進展によって、日本とイスパニア語圏をめぐる国際環境は日々大きく変化を遂げ、特に経済自由化や人の行き来において、両者間関係は一層緊密度を増してきました。その結果、様々な場面でイスパニア語を使う機会も拡大してきたと言えます。

イスパニア語学科は創設以来、「ことば」(言語の習得)とその言語が話される地域の総合的理解という意味での「地域研究」をカリキュラムの両輪としてきました。今日では、これが「語学の基礎科目」と9つの「専門分野研究」という構成になっています。

母語と異なる新しい言語を大学に入ってから学び始めること、すなわち「初修言語の習得」には、様々な戸惑いがあるでしょう。他方、日々の発見にわくわくしながら新しい世界を知る喜びを味わうことができることでしょう。

イスパニア語学科の扉をたたく動機は人さまざまであると思います。イスパニア語を駆使する専門家(通訳、ガイド、翻訳家など)をめざす人、西語学の神髄を極めようとする人、イスパニア語圏で異文化交流や技術支援、ビジネスの分野で活躍するためにイスパニア語をまず学ぼうと思った人、スペインの美術、ラテンアメリカ文学に惹かれてイスパニア語を学ぼうと思った人などなど、イスパニア語学科はみなさんの多様な関心にきっとこたえてくれることと思います。同時に、イスパニア語圏世界には、まだまだ日本では知られていない地域社会、文化、研究領域がたくさんあります。現在の学科カリキュラムは、みなさんが知りたい世界への導入となりますが、未開発の新しい分野は、是非みなさんが道を切り開いてください。学科教員一同、そのためのお手伝いをします。

イスパニア語学科は創設以来、教員・学生・卒業生の交流を大切に考えてきました。「同学会」という組織がその運営を担っています。学生が率先してさまざまな企画(「留学経験者の話を聞く会」、「社会で活躍する卒業生の話を聞く会」、「イスパニア語圏からの留学生との交流会」など)を運営しています。年に一度のオール・ソフィアンズ・デイで世代を超えて集うイスパニア語学科コミュニティの存在は、きっとみなさんの大きな財産になることでしょう。イスパニア語圏は今後、スペイン、中南米といった地理的範囲を超えてさらに新しい動態をみせることでしょう。日本とのつながりにも新しい風が吹きつつあります。その風を、みなさんひとりひとりが個性豊かな風合いに染め上げてくださることを期待しています。