2015年

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El Gallinero 第10回公演
 
フェデリコ・ガルシア・ロルカ (Federico García Lorca, 1989~1936)
『ドン・ペルリンプリンの恋』(原題:Amor de don Perlimplín con Belisa en su jardín)
 
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イスパニア語劇El Gallineroは、2015年12月6日の語劇祭でロルカの『ドン・ペルリンプリンの恋』(原題:Amor de don Perlimplín con Belisa en su jardín)を上演いたしました。
 
今回は「初老の男性と若い娘の倒錯的な愛」という難しいテーマの物語を美しく昇華させるべく、早い段階から演出のアイディアをメンバーから募り、ドラマチックでありながら幻想的な舞台を作ろうと力を合わせました。
 
私はこの物語のヒロイン、ベリーサを演じました。この役を演じるにあたり、最も苦労したのは人によって思い描くベリーサ像が180度違ったということです。ベリーサは新婚早々に浮気を重ねますが、その言動には生々しさと夢見るような乙女らしさが入り混じっています。話し合いの末、私たちはこの複雑な役に「恋に恋する乙女」というキャッチフレーズを与え、生々しさよりは少女性や可愛らしさの目立つベリーサを作り上げました。
 
また、この作品においては「金色の角」や抽象概念を擬人化した「ドゥエンデ」を始めとする様々な象徴が重要な役割を果たします。日本では馴染みのない知識を必要とするためパンフレットの演出家挨拶に説明を記載いたしましたが、本公演にいらした複数の方から特に「ドゥエンデ」の理解が難しかったというご指摘を頂き、次にこうした象徴を扱う時には新たな工夫をする必要があると反省しました。
 
今回の作品はあらゆる点で前作と対照的でした。前作『戦場のピクニック』が比較的現代的であったのに比べ、今回はやや時代的な装いでした。また前回は登場人物の出入りや移動が少なく、一箇所での演技がほとんどでしたが、今回は人の移動も場面転換も多く、動きの確認に多くの時間を費やしました。私自身も前作の杓子定規な衛生兵から一転、美しいヒロインという役を頂きました。舞台の上でそれぞれ全く別の時代、人物、シチュエーションを生きるという演劇サークルならではの経験をすることができ、とても楽しかったです。(下脇ぽぷら)
 
公演の様子はOCW(Open Course Ware)から閲覧可能です。 
 
公演日:2015年12月6日(上智大学10号館講堂 外国語学部語劇祭)
出演:後藤友輔、下脇ぽぷら、村上莉奈、沢田杏樹、高橋さよ、勝田将平
演出:沢田杏樹
演出補佐:勝田将平
照明:小林敬史、早川真生
音響:高橋さよ
字幕作成:勝田正平
字幕操作:安井紀生
大道具・衣装:沢田杏樹
パンフレット・チラシ作製:勝田将平
スペイン語指導:Edelmira Amat
顧問:Elena Gallego
顧問(サバティカル):吉川恵美子