東京という村

クーン・ヤン=ルーカス Jan Lukas Kuhn

(deutscher Text steht unten)

こんにちは、ドイツ、トリア大学のヤンルカースです。僕は2015年の9月から上智大学に来た留学生です。去年もう上智大学のサマーセッションに参加しましたが、当時は一ヶ月間だけでした。僕はそれより長い間東京にに住むことが想像できませんでした。なぜならば、僕はドイツの田舎、人口が約千百人のある町の出身だからです。つまり、田舎の中の田舎に産まれ育って、大都市の中の大都市に留学してるといった風に、僕の生活環境が極端に変わってしまいました。

二年間前、博士と話したことを思い出します。僕が大都市に住むことを怖がり、約一年間という長い期間東京を生き延びることができるかという心配をしていた僕に、博士はこう言ってくださいました。「田舎出身だからこそ、東京に留学したほうがいいじゃないですか?試してみた後にやっと、好きか嫌いか本当に分かるでしょう」当時はちょっと不安でしたが、今その意見に賛成です。留学してからほぼ三ヶ月が過ぎ、もう東京の生活に慣れたと思います。少なくとも、カルチャーショックと言えるほど経験はまだ一切ありませんでした。小田急線の酷く混んでいる朝の電車まで慣れてきました。勿論、思い描いていたとおりではなく、驚くべきところもあります。例えば、魚より肉料理が多い気がするということについてです。さらには、学食でも野菜はあまりなく、あったとしても肉が混ざっています。僕自身はベジタリアンじゃありませんが、トリア大学ではベジタリアンは恐らく学生の3割を占めています。

いずれにしても、東京に慣れた理由の一つを述べたいと思います。都心以外のところ、つまり渋谷駅の周りなど、新宿駅の周りなど以外では、例えば今僕が住んでいる上祖師谷は人が多いにもかかわらず、静かで、あまり都市らしい感がしません。逆に、故郷と比較すると、同じぐらい静かだと思います。しかし、人の多さと言えば、それは多分一番差が出る点です。留学する前、ヒトカラ(一人で行けるカラオケ館)の存在を始めて知ったとき冗談だと思いました。すると、自分は留学生活をしつつ、どこでも、いつでも大勢の人が回りにいる現実に巻き込まれて、疲れる環境にいることが気付きました。そのストレスから離れる時間が必要ですので、ヒトカラのようなビジネスが生まれたのだと思います。さらには、車内で漫画と小説を読むことは、物的じゃなくても、心的に周りの人ごみを無視するより、耐える方法の一つです。古本屋と喫茶店でだらだらするのも十全な方法です。そういう時、東京にいる僕が東京にいることを完全に忘れることができます。このような点がこの都市で一番気に入ってることかもしれません。

 

Tôkyô ist groß. Das klingt selbstverständlich, man sollte sich die Ausmaße dennoch vor Augen führen. Der Setagaya-Bezirk, in dem ich wohne ist flächenmäßig so groß wie Manhattan. Und Setagaya ist nur einer von 23 Stadtbezirken. Darüber hinaus grenzt Yokohama, die zweitgrößte Stadt Japans, fast nahtlos an die Landeshauptstadt an. Ein scheinbar unendliches Häusermeer, das für Natur außerhalb von Parks nur wenig Raum übrig lässt. Im Vergleich zu Tôkyô wirken selbst Städte wie Frankfurt eher dörflich. Ich bin in einem kleinen Dorf im Hunsrück aufgewachsen, daher stellte sich mir die Frage, ob ich ein Jahr in der größten Metropolregion der Welt überleben kann. 

Die Antwort: Ja, ohne Probleme. Zum einen ist die Kleinkriminalität im Vergleich zu anderen Großstädten fast lächerlich gering. Es gibt kaum ein Viertel, in das man sich nicht auch nachts trauen könnte. Zum anderen fühlt sich das Leben abseits der Zentren, z.B. in Bahnhofsumfeld Shinjuku, wie in einem ruhigen Dorf an, vor allem in den Wohngebieten. Die enorme Bevölkerungsdichte ist zwar überall zu spüren, aber generell erfährt man selten Unannehmlichkeiten.  Kurzum: es lässt sich sehr angenehm leben.

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