在外履修期間ももう終わり…

遠藤彩芽

Hallo!
こんにちは!ドイツ語学科の遠藤彩芽です。私は2017年の9月から在外履修というプログラムを利用してTübingen(テュービンゲン)大学に留学しています。

時が経つのは早いもので、9月から始まった在外履修期間も終わりを迎えて、次々とみんなが日本に帰国しています。私は2月で在外履修を終えた後は交換留学生として引き続き半年間テュービンゲン大学で学びます。だから、せっかく知り合った友達が国に帰ってしまうのを見送るばかりで寂しいです…が、来学期から新たな出会いもあると思うので今はそれが楽しみです!

テュービンゲンはドイツ南部のBaden-Württemberg(バーデン=ヴュルテンベルク)州にある小さな学生街です。ヘルマンヘッセが青春時代をテュービンゲンで過ごしたことで有名で、彼がアルバイトをしていた書店が今なお博物館として残されています。と、多くの旅行本には書かれていますが、実際に来てみるとそれとは異なりあまり有名ではないと感じます…(笑)

写真のように、暖かい時期はネッカー川をビールを飲みながらゆったりクルーズするために多くの観光客が訪れますし、近くにはアウトレットやドイツのチョコレートとして有名なRitter SPORTの工場があって安くたくさんのチョコレートが買うことができるため、そのようなポイントの方が人々の目には魅力的に映るのでしょう。

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テュービンゲンといったらこの景色!

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暖かい時期のネッカー川クルーズは気持ちいい!

冬のクリスマスマーケットの時期は、テュービンゲンではクリスマスマーケットだけでなくチョコレートフェスティバルが開催されます。私のやりたいことリストの中に様々な地のクリスマスマーケットめぐりがあったのですが、達成して思ったことは、それぞれが一様であまり変化に富まないということです。(実際どのクリスマスマーケットも素敵でしたが!)その点、テュービンゲンのチョコレートフェスティバルは特別でした。クリスマスマーケットの要素も取り入れつつ、街がチョコレートの香りに包まれるほどのチョコレートが売り買いされて、とても活気がありますし、ライトアップされた街は幻想的で素敵です。ドイツの冬は長いといわれ、ネガティブなイメージを抱きがちですが、テュービンゲンは暖かい季節も寒い季節も両方の魅力がある街だと思います。

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街中チョコだらけ!

そして、テュービンゲンでは小さい街ながら人口の3人に1人が大学関係者といわれていて、街を歩けば必ずと言っていいほど知り合いに遭遇します!そんなテュービンゲンはなぜか居心地がよくて自分の帰るべき場所という感じがします。小さな学生街だけあって娯楽施設はあまりなく、遊びたいときは電車で一時間ほどの州都シュトゥットガルトにテュービンゲンの学生はよく行くのですが、便利な都会に居心地よく感じるのはほんのつかの間、テュービンゲンに帰ってくるとなぜだかほっとして、「自分の家に帰ってきた~~!!」と思うのです。これは私だけでなくテュービンゲンの学生はみんな口をそろえて言っています(笑) たとえ大きくて便利な都市で生まれ育った人でもテュービンゲンはなぜだかアットホームな雰囲気を感じるようです。

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大学のシンボルマーク

在外履修のプログラムはテュービンゲン大学に一人だけしか枠がありません。そこがテュービンゲンに決めた一つの理由でもあったのですが、いざ来てみると最初の不安と言ったら表現しようがありませんでした。知り合いがいない環境で一から人間関係を築いていく、それは慣れない土地ではさらに大変なことですが、半年たった今になって振り返ってみるとそこまで不安がる必要はなかったなということです。必要な時に手を差し伸べてくれる人は必ずいて、結局いつもどうにかなるのです。私は運と人に恵まれたなとも感じますが、そう感じるくらいここテュービンゲンはいい人がたくさんいて素敵な場所です。

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放課後にみんなでアイスを食べたり

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国を越えて親友ができました♡

私はテュービンゲン大学で留学生向けのドイツ語学習の授業と大学の学部ごとに開講されている授業をとっています。テュービンゲン大学は大きな総合大学だけあって留学生の数も多く、様々な国籍の学生とドイツ語のクラスで知り合うことができました。みんなすでにドイツ語のレベルの高いことに驚かされたのと同時に、ドイツ語学習に対する意識の高さに触発されて私ももっと努力しようと思うことができます。だから完璧でなくてもできるだけのドイツ語を使ってコミュニケーションをとることでスピーキング力は日本にいたときよりも格段に上がったと思いますし、否応なしにドイツ語を使わなければいけない環境に身を置く方法はやはり言語学習に効果的だと感じます。ドイツ語の授業以外に念願だったアラビア書道を履修しています。長年挑戦してみたかったことなのですが、まさか留学先でできるなんて…!最初はクラスで一人の留学生で浮いていたのですが、友達もできてとにかく毎回のクラスがすごく楽しいんです!私は日本で書道をやってきたのですが、先日は日本の書道について紹介する機会を頂きました。日本の魅力についてみんなに少しでも知ってもらうことができてとても嬉しかったし、日本のことを外からとらえる貴重な経験ができたと思います。そして、様々なバックグラウンドを持った学生と知り合い、仲良くなっていくにつれて言語、文化、宗教、人種、アイデンティティなどについて考える機会が多くあります。日本での生活とは全く違う環境で、それがとても新鮮で、なんだか自分の考える世界が少し広がったような気がします。

全てが初めてで、慣れないことも多くありますがテュービンゲンでの留学生活は楽しくて仕方がありません。「もう半年経ったのか…帰りたくない~!」と日々思ってしまうほどです。在外履修の半年間を振り返ると、最も重要なドイツ語学習は、なかなか進歩を感じることができなくて焦るばかりです。学習を進めるごとに自分のできなさに落胆する毎日ですが、諦めないで努力を続ければ何かを得られると信じてこれからもやっていきたいと思います。ですが、生活全体を通してみると異国の地で友達もいなかった自分が大きな問題もなくやってこれただけでよくやってきたと自分をほめてあげたいです。私にはもう半年間あるので、精いっぱい楽しみます!

最後まで読んでくださってありがとうございます。
皆さんもいつかテュービンゲンを訪れてみてください!本当に素敵な場所です!
Tschüss!