具体的な目標を立てること

太田あかり

みなさんこんにちは。現在ボン大学に留学中のドイツ語学科3年の太田あかりです。
クリスマスシーズンも過ぎ去りあっという間に年が明けてしましました。ヨーロッパの年越しは賑やかというより騒音が飛び交い大騒ぎ、という感じでした笑。

年が明けたということは、1年間の留学生活も終わりが近いということ。
これから留学する又はしようと考えている人は、1年間の留学は長いと感じるかもしれません。私も出発前はそう思っていました。でも、1年って短いです。そんな短い留学生活を充実させるために私が大事だと感じたのは、『具体的な目標を立てること』です。漠然とドイツ語ペラペラになりたい、とか色んなことにチャレンジする、とかそういった目標はみんな持っていると思いますが、私の場合それだけだといざ留学生活を始めた時に動かないな、と思いました。なので私は具体的な目標をいくつか立てました。ここでは2つ例えとして挙げてみます。

1つ目は語学力に関して。リスニングを鍛えること、です。私のドイツ人の友達にとても話すのが早い子がいて、いつも聞き返してばかりいたのでその子の話を一発で聞き取れるように頑張ろうと思ったのがきっかけでした笑。他の人よりリスンングが苦手だった私は部屋でドイツのラジオやテレビ番組をつけたまま作業するなど色々試してみました。ドイツ語力を上げる!という目標ではここまでしなかったと思います。

2つ目は、何かスポーツをする、です。元々スポーツが好きでしたし、一緒にスポーツをするということは教室に座って話すのとは違ったコミュニケーションがあっておもしろそうだと思ったからです。また、クラスやいつも遊んでいる友達とは違ったコミュニティーを持つことも目的としてありました。私のドイツ人の友達Japanologieの学生がほとんどで、日本のことをよく知っていたり中には日本語を上手に話せる子もいました。コミュニケーションがうまくいかなくても誰かが助けてくれたり、共通の話題が必ずあったり、それはそれで得るものもあるし楽しいけれど、それとは違った言ってみればアウェイな環境に入ってみるのも大事だと感じたからです。私が選んだのはバスケットボールでした。コースに来ているアジア人は私を含めて2人で他はドイツ人。始めは緊張しましたが、徐々に溶け込むことができ、プレー中の無言のコミュニケーションや休憩時間、帰り道での会話はやっぱりこの場でしか得られないな、と感じました。

留学生活を始めてこのように目標を持って生活してみて気づいたのが、日本での生活で特に目標を持ってなかったな、ということです。小さな目標でもそれを目指して生活していると沢山考えるし日々のモチベーションにもなります。
留学生活が終わりに近づいている今、私は日本に帰ってやりたいことが徐々にみえてきました。留学1年終えたから終わり。ではなく留学生活で得た人々との繋がり、素晴らしい経験や嫌な経験、小さな気づきなどをこれからの活動に活かしていこうと考えています。

a-ota